インテルは6月にチームの半分を改革するかもしれない。そしておそらく、12日からはちょっとした方向転換があるだろう。ローマ戦で0−4と大敗し、クラウディオ・ラニエリ監督は確信したのだ。バランスは大事だが、それだけでは不十分だということである。

そこで、よりテクニックとイマジネーションを持ったクオリティーのある選手を起用するということだ。ノヴァーラ戦ではディエゴ・ミリートにパスを供給すべく、ディエゴ・フォルランとヴェスレイ・スナイデルがピッチに立つだろう。

マッシモ・モラッティ会長が見守る中、スナイデルとフォルランはそれぞれチーム練習に参加した。スナイデルにとっては2度目、フォルランにとっては6度目のチーム練習だ。フォルランは今季、ゴールよりも負傷していることが多かった。慎重になる必要はあるが、回復した彼はスタメンの座を手にする準備を整えている。

ラニエリ監督は9日、フォルランをミリートと並べ、その後ろにスナイデルを置く形を試した。フォルランはインテルとイタリアに、その疑いないクオリティーを示したいと強く意気込んでいる。インテルのサポーターは今季、フォルランを443分間しか見ていない。ゴールはデビューとなったパレルモ戦だけだ。

フォルランに対する期待はまったく違うものだった。それは本人が『インテル・チャンネル』でも語っている。同選手は「以前からミリートや(エステバン・)カンビアッソとインテルに来ることを話していた。僕の夢だったんだ」とコメント。インテルにうまく溶け込んだフォルランは、こう続けている。

「(ハビエル・)サネッティの素晴らしさは、常に笑っていることにある。彼が悲しんでいたり、怒っていたりすることは決してないんだ。毎朝笑っているんだよ。カンビアッソのすごさは、常に学んで、すべてを知ろうとするところだね。彼が知らないニュースはない」

「(ワルテル・)サムエルは良い人間だ。みんなは彼が真面目でカタい人だと思っているけど、友達になると彼はすごく良いヤツだよ。ミリートもそうだね。子どものころから知っているけど、感じの良いヤツさ。(リカルド・)アルバレスはあまり話さないかな。無口なんだ。でも、まだ若いからだろうね」

スナイデルがミリートとフォルランを支える形となるインテルだが、別の解決策もある。ラニエリ監督がサイドアタッカーを求めていたマーケットの時期から考えていること、4-2-3-1だ。コノフォーメーションでも、プレーする選手は変わらない。マイコンの攻め上がりを保証すべく、サネッティが2列目に入るだろう。

ただ、さらなる代案の可能性もある。アルバレスとデヤン・スタンコビッチも回復した様子だからだ。だが、スタンコビッチの復帰に関しては、慎重に進める必要があるだろう。