「自転車をこいで携帯を充電」ノキアの製品

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Charlie Sorrel

[この記事は、2010年6月4日に掲載された記事を再編集したものです]

ガジェットの充電器にしては、これはローテクだ。しかし、開発したのがフィンランドのNokia社で、開発途上国での使用が想定されていることを考えあわせると、果てしなく長い期間にわたって使われ続けるかもしれない。

この自転車充電器の心臓部は、時の試練に耐えた定番のボトル型発電機(ダイナモ)だ。ペダルからタイヤに伝わる回転が、ダイナモによって電力に変換される。

携帯電話は、大型のゴム製ベルトでハンドルに固定される。ダイナモからの電流は、途中で回路ボックスを経由して、2ミリ径の充電用ジャックを備える携帯電話へと送り込まれる。

この充電器はまずケニアで15ユーロ(約18ドル)で売り出され、年末までに各国でも発売される予定だ。

さて、どれぐらいペダルをこげば、必要な電力を生み出せるのだろう?

意外なことに、なかなか大した発電能力なのだ。時速約10キロメートルのペースで10分間ペダルをこぐだけで、1時間半の通話か、37時間の待ち受けが可能になるという。電話機を充電するのに必要とされる最小速度は、歩く速さとほぼ同じ時速約6キロメートルだという。だから、朝の通勤時に軽く走る程度で、その日ずっと携帯電話を使えるぐらいの充電ができそうだ。

このNokia社の発電装置は、シンプルさが好ましい。他の発電装置は、磁石による電磁誘導を利用するタイプや、ハブ内蔵型ダイナモなど、複雑な解決策に向かいがちだ。だが自転車に関しては、シンプルであることが、ほぼすべての場合で最良なのだ。

BBCの記事を参考にした。

WIRED NEWS 原文(English)

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