中盤に量、サイドに質。これが、ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が当初から求めていることだ。DFイニャツィオ・アバーテが成長しているからといって、補強の必要性がなくなったわけではない。アッレグリ監督が獲得を夢見ているのは、アヤックスDFグレゴリー・ファン・デル・ヴィール、そして何よりもトッテナムMFガレス・ベイルだ。

だがおそらく、これらの選手の獲得は夢のままとなるだろう。将来を見据えて理解しておく必要があるのは、アッレグリ監督がどれだけMFウルビー・エマヌエルソンに期待しているのか、またどのポジションで彼を使うつもりなのかということだ。

アヤックスのフランク・デ・ブール監督は、エマヌエルソンがオランダ最高の左サイドバックだと評価しているが、アッレグリ監督は懐疑的な見方をしている。同監督は、エマヌエルソンにセリエAでDFをやるだけのフィジカルがないと見ているのだ。そこで、左サイドバック補強の話がまた浮上する。再び名前が出てくるのは、リヨンMFミシェウ・バストスだ。だが、同選手はユヴェントスが“約束”しており、さらにはトッテナムも追いかけている。

アッレグリ監督がほかに獲得を望んでいるのは、アンドレア・ピルロの代役となり得るMFだ。アーセナルMFセスク・ファブレガスやトッテナムMFラファエル・ファン・デル・ファールトのような選手たちが必要だが、2人とも金銭的に獲得できる目標ではない。

すべては、このシーズン終盤次第だろう。アッレグリ監督がリーグを制覇すれば、より力強く補強を求めることができるはずだ。ミランの首脳陣はローマDFフィリップ・メクセスの獲得で守備陣を万全とした上で、現在の攻撃陣を“延長”する方向にある。攻撃面では以前からサントスMFガンソの名前が挙がっており、ケヴィン=プリンス・ボアテングがトップ下として適応したとはいえ、元来のトップ下が加わるなら、アッレグリ監督は歓迎するだろう。

ほかにも、マンチェスター・シティとの関係がますます壊れているFWマリオ・バロテッリ、ローマで指揮官やチームを取り巻く環境と良好な関係になりMFジェレミー・メネスもいる。