9月4日に行われるパラグアイ戦の日本代表メンバー発表が近づいてきたところで、その新しいチームに入りそうな選手を考えてみる。監督もおらず、システムも決まっておらず、かなり自由度は高い。


■ゴールキーパー

 → 海外組で南アフリカ大会の守護神だったリールセのGK川島永嗣は確実。となると残りは2枠となる。2014年大会では38歳となるため、年齢的な問題も気になるところであるが、ここ最近のパフォーマンスを見ると名古屋のGK楢崎正剛は外せない。先日のガンバ大阪戦で18歳のFW宇佐美貴史のシュートを防いだプレーは「ザ・セーブ」と呼ぶにふさわしいプレーであった。海外組のGk川島は、今後、召集出来ないケースが増えていくと思われるが、Gk楢崎が控えていれば安心である。

最近のJ1リーグの特徴といえるのが、セレッソ大阪のGK松井謙弥、アルビレックス新潟のGK黒河貴矢、川崎フロンターレの相澤貴志らセカンドキーパー的な存在だった中堅キーパーの活躍が目立つこと。必然的に、「ぜひとも代表で・・・」と期待したくなる選手は少なくなる。

ロンドン世代のGK権田修一はコンディションとパフォーマンスを落としているのでやや厳しいような気もするが、今後のことを考えて召集する可能性もあるだろう。怪我が無ければ、新潟の浮上のきっかけを作ったGK東口順昭あたりも面白そうだったが・・・。広島のGK西川周作が有力だろうか。


■センターバック

 → 注目は田中マルクス闘莉王と中澤佑二が選ばれるか、否か。彼らが日本で1位と2位のセンターバックであることは明らかだが、4年後を考えるといつまでも頼ってばかりはいられない。ここは思い切って、しばらくは、リフレッシュも兼ねて、「2人には代表から外れてもらう」ことも考えないといけない。

半ば強引にでも世代交代を計らないと、代表の真ん中を任せることの出来る次代のセンターバックは出てこないだろう。それほど、この二人の能力と経験は特出している。

二人以外で代表候補を考えてみると、やはり、DF岩政大樹とDF槙野智章の名前が挙がる。高さではDF岩政も負けていない。その他に、2位と大躍進しているC大阪のDF茂庭照幸、新潟のDFラインを統率するDF永田充、少し人間性という部分で疑問符は付くが京都サンガのDF水本裕貴あたりも可能性はあるだろう。もちろん、DF今野泰幸がセンターバックで召集される可能性も十分にありえる。


■サイドバック

 → サイドバックは海外組のDF長友佑都とDF内田篤人は確実。最近のパフォーマンスはイマイチではあるが、経験豊富で両サイドをこなすDF駒野友一も確実だろう。

残りの枠は1つか、2つ。かなり狭き門であるが、抜擢しても面白いと思われるのが、大宮アルディージャのDF村上和弘とセレッソ大阪のDF丸橋祐介。DF村上のここ最近のゴール前でのプレーぶりはサイドバックというよりはストライカーのそれであり、シュートに至るまでの過程が美しい。乗っている選手という意味でも面白そう。

また、ロンドン世代のDF丸橋はJ1経験はわずか10試合のみで、まだ19歳であるが、完全に左サイドバックでポジションをつかんだ。中断明けのC大阪が躍進した大きな理由は彼の存在にある。もともと攻撃的なサイドアタッカータイプの選手であるが、左サイドバックも想像以上にうまくこなしている。ビルドアップでの貢献も大きく、その左足は絶品である。

その他、右サイドでは得点に絡む機会の多いC大阪のDF高橋大輔、攻撃力のある清水のDF太田宏介、出来不出来の差もあるが浦和のDF宇賀神友弥も候補に入れておきたい。