田中美絵子スタッフ150キロ暴走 「同乗は分からない」不可思議
「小沢ガールズ」こと民主党の田中美絵子衆院議員(34)のスタッフが、高速道路を50キロオーバーで走っていたことが分かった。しかし、田中議員が車に同乗していたかどうかは、なぜか分からないというのだ。
スタッフがスピード違反をしていたのは、参院選公示後初の選挙サンデーとなった2010年6月27日だった。
「参院選の真っ只中でいろいろな車に乗っていた」
石川県小松市の田中美絵子議員事務所によると、スタッフは、事務所の乗用車で同県内の北陸自動車道・美川―小松インター間を150キロ超で走っていて、自動速度違反取締装置のオービスにパチリと証拠写真を撮られた。
制限速度50キロオーバーだったため、反則金が取られる通常の青キップではなく、罰金も科せられる違反点数12点の赤キップが切られた。道交法によると、6か月以下の懲役か10万円以下の罰金となり、90日以下の免許停止処分は免れない。
この場合、同乗者は、罪に問われない。が、もし田中議員が乗っていたとすれば、交通ルール遵守を呼びかける立場として、問題がありそうだ。
この日、田中議員は、同県選挙区に出馬した民主党新人候補を激励するため、能美市内で開かれた総決起大会に参加していた。この会場は、高速から5キロ以上離れているが、美川―小松インター間にある。
とすると、田中議員は、スタッフの車に同乗していたのか。
しかし、事務所の秘書は、取材に対し、あいまいなコメントをした。
「1か月以上も前のことですし、参院選の真っ只中でいろいろな車に乗っていますので、実際のところは分かりません」
田中議員「それが事実なら、申し訳ない」
では、この猛スピードなら、本人に聞けば分かるのではないかと聞くと、こちらも歯切れが悪かった。
「本人に聞きましたが、分かりませんでした。オービスは後で通知が来ますし、運転していない人には分からないということです」
田中美絵子議員自身は、ペーパードライバーなので、車を運転することはないという。当日は、能美市内で新人候補の遊説カーに乗っていたり、遊説の先導車に乗っていたりしたが、総決起大会などに間に合わせようと急いだことはないとしている。
さらに、スピード違反をしたスタッフも、秘書かドライバーかも分からないという。また、スタッフがプライベートの時間に車を運転していた可能性もあるというのだ。なぜそこまで分からないか聞いても、明確な説明はなかった。
ただし、田中議員が車に同乗しているときは安全運転にしている、と強調した。議員自身は、今回のことについて、「それが事実なら、申し訳ない」と話しているという。
ちなみに、数日前には、田中議員と選挙区でライバル関係にある自民党の森喜朗元首相の長男(45)が、酒気帯び運転でコンビニに突っ込んで逮捕されている。奇しくも身内のことで同じく失点をすることになり、田中議員の秘書は「いきなり表ざたになって、びっくりしています」と話している。
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