南アフリカでサッカーのFIFAワールドカップ(W杯)が11日に始まって、10日以上が経過した。アジア勢の日本と韓国はグループリーグでともに1勝1敗で、いずれもグループ内2位。韓国のメディアはグループリーグ最終戦に注目しはじめた。

写真拡大

 南アフリカでサッカーのFIFAワールドカップ(W杯)が11日に始まって、10日以上が経過した。アジア勢の日本と韓国はグループリーグでともに1勝1敗で、いずれもグループ内2位。韓国のメディアはグループリーグ最終戦に注目しはじめた。

 日本は19日、強豪オランダとの第2戦に敗北したが、堅い守備力や当たり負けしない強靭(きょうじん)なプレーでオランダを苦しめた。一方、韓国は17日のアルゼンチン戦で4失点。韓国内では日本に対してカメルーン戦直後、「1点を守るため、緩慢なプレーをした」などの批判が高まったが、オランダ戦の健闘で風向きは一変。日本の戦いぶりを称賛する声が圧倒的に多くなった。

 日本は最終戦のデンマークを相手に引き分け以上でベスト16への進出が決まる。その反面、韓国が自力で1次リーグを突破するには最終戦でナイジェリアに勝つしかなく、たとえ勝ったとしても、ギリシャがアルゼンチンに勝てば、得失点差でギリシャにベスト16進出を奪われる可能性がある。そのため、韓国では「日本の方が有利」との見方が一般的になった。

 一方、日本と韓国がともに出場した過去のワールドカップにおける成績を比較し、「日本が韓国を先んじたことは1度もなかった」と伝えるメディアもある。日韓ワールドカップでも、ベスト4に進出した韓国を「日本は羨ましい目で眺めるしかなかった」という。

 同メディアは「(オランダ戦で)日本は守備サッカーの底力を発揮した」と評価した上で、これからの関心は「日本が宿命のライバル、韓国の先を進むことができるかどうかにある」と、ライバル心をむき出しにした。

 韓国では、日本−カメルーン、日本−オランダ戦がともに高い視聴率を記録した。最終戦のデンマーク戦にも注目が集まる。(編集担当:永井武)



■最新記事
南アフリカでサッカーのFIFAワールドカップ(W杯)が11日に始まって、10日以上が経過した。アジア勢の日本と韓国はグループリーグでともに1勝1敗で、いずれもグループ内2位。韓国のメディアはグループリーグ最終戦に注目しはじめた。
W杯、韓国メディアが分析する「日本にあって韓国にないものは?」
W杯、同じ敗北でも日本「エール」韓国「叱咤」…国民の反応は対極
W杯 オランダ戦の敗因は公式球?「ジャブラニ攻略が勝利への鍵」
「組織的な守備が輝いた」、韓国メディアも日本の善戦を称賛
W杯 日本−オランダ戦が韓国でも高視聴率、「日本はよく戦った」