空港の「裸スキャナー」に、裸で抗議(動画)

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Kim Zetter

2009年のクリスマスに起きた「下着に爆発物を隠した」航空機テロ未遂事件を受けて、各国は「裸が見えるスキャナー」を積極的に導入する動きを見せている(日本語版記事)。一方、ドイツでは10日(現地時間)、こういった動きに抗議する人々が、裸で抗議活動を行なった。

抗議活動を行なったのは「海賊党」という集団で、テーゲル国際空港で下着姿の活動を行なったあと、その様子をYouTubeに投稿した。

身体には、ドイツ語で様々なメッセージが書かれていた。「隠すべきものはあるか?」「良い市民になろう――パンツを下ろして」など。

ある女性は背中に「おむつ」というメッセージを書き、下着を指す矢印を付けていた。脚には「義肢」、胸には「ピアス」とも書かれていた(全身スキャナーでは、義肢や豊胸手術などが判別できるとされている)。ベージュ色のセーターと肌色のタイツを着た他の女性は、「ピクセル化」というメッセージを付けていた(セキュリティ担当者たちは、プライバシー保護のため、スキャナー画像は「ピクセル化」され、人物が判明しないようにされると説明している)。

ドイツとオランダは1月上旬、全身スキャナーを導入する方向で協力すると発表した

テロ未遂事件の犯人は、アムステルダム空港から搭乗。同空港では全身スキャナーを2006年から導入していたが、義務付けは行なわれていず、担当官による身体検査を選ぶことが可能だった。

{この翻訳は抄訳です}

WIRED NEWS 原文(English)

  • 「裸が見える空港スキャナー」は児童ポルノ法違反?2010年1月6日