1月から再びミランでプレーすることが決まったロサンゼルス・ギャラクシーのイングランド代表MFデイヴィッド・ベッカムについて、ミランのキャプテンを務めるMFマッシモ・アンブロジーニは、「彼の獲得はマーケティングなんかじゃない」とコメントしている。FWクラース・ヤン・フンテラールも、「彼が加われば、僕らストライカーたちにとっても良いことだろうね」と、同選手を歓迎しているようだ。

そして、元ミランのレアル・マドリーMFカカーは、イングランド代表のファビオ・カペッロ監督に対し、「ベッカムは僕が知るなかで最もインテリジェントな選手の一人だ。僕はもういないけど、彼がミランに戻ることをうれしく思っている。カペッロ監督は彼を南アフリカへ連れていくべきさ。彼のような経験とクオリティーを持つ選手は、ほかにはいないよ」とメッセージを送った。

年末にミラノへ到着するベッカムだが、すでにある場所では彼のための“王座”が用意されている。昨季ミランでプレーしていたときに、ベッカムがもっとも気に入っていたレストラン「イビサ」の入口にある美しい椅子のことだ。金で縁どられ、背番号32のユニフォームが背もたれにかけられているこの椅子は、誰も座ることができない。ベッカムが戻ってくるのを待ちながら、触ることもなく、ただ見るためだけのものだ。イタリアのおいしい料理を愛するベッカムへのオマージュである。