10月のワールドカップ（Ｗ杯）南米予選の最終節ウルグアイ戦で、試合後に報道陣に対してわいせつな発言など暴言を繰り返したアルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ監督。FIFAは15日、同監督に対して２カ月の職務停止（11月15日から2010年１月15日まで）と、２万5000スイスフラン（約221万円）の罰金処分を科すことを決定した。

マラドーナ監督はウグルアイ戦後、わいせつな発言で自身を批判していたメディアらに反論。規律規範第57条に違反するとして、今回の処分を下された。だが、FIFAが決定した今回の裁定は、寛容なものだったと言えるだろう。

規律委員会における40分間の聴聞で、マラドーナ監督はFIFAとサッカー界に対して謝罪。「マラドーナ監督が示した誠実な後悔の念」（FIFA発表）を受けて、３時間に渡るミーティングの末に、規律委員会は冒頭の処分を下すことを決定した。

だがこれにより、５試合のベンチ入り禁止となる可能性もあったマラドーナ監督は、Ｗ杯本大会でベンチに入ることができる。アルゼンチンは12月22日、先日ヨハン・クライフ氏の監督就任が発表されたカタルーニャ選抜との親善試合を行う予定だが、この一戦で采配をふるうことはできない。

なお、今後同様の問題を起こした場合、マラドーナ監督にはより厳しい処分が下されることとなっている。