日本人ファイナリストとして、ファンの期待を一身に背負った青木だったが、決勝では、一度は勝ったハンセンに敗北を喫した――

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7月21日(祝・月)、大阪城ホールで開催された『DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦』。注目のライト級GP=宇野薫、青木真也、川尻達也、エディ・アルバレスによる決勝トーナメントは、壮絶なる潰し合いの果てに、まさかの驚くべき結末を迎えた。

第2試合に組まれた宇野×青木戦から始まったベスト4による決戦は、息詰まる攻防の連続。青木はグラウンドながらも、上から下から強力なプレッシャーを掛け続け、ヒールホールドや三角絞めでアドバンテージを奪い、その一方で宇野は、バックを取らせてからガードに戻す得意の動きに加え、何発ものパウンドを青木に叩き込んだ。が、総じて宇野は、青木の関節&絞め技の前に、防戦となる時間帯も多く、最後は判定で青木が勝利。見事、決勝進出を決めた。

そして、第3試合の準決勝第2試合、川尻×アルバレスは戦前の予想に違わぬ、開始から真っ向勝負が繰り広げられた。互いの拳により、ダウンを奪い、奪われる壮絶な死闘は、アルバレスが紙一重の殴り勝ち。最後は右アッパーで川尻の突進を止める格好となったが、川尻のパンチで右目を腫らせたアルバレスの顔も痛々しく、死闘の爪痕がくっきりと残った。

この結果により、決勝戦は青木×アルバレスとなる筈だったが、アルバレスに眼窩底骨折の疑いが見られ、無念のドクターストップ。本来なら、準決勝で敗れた川尻の決勝進出となるのだが、川尻もアルバレス戦でのTKO負けにより、出場権利はなく、結果、リザーブマッチでブラック・マンバを破ったヨアキム・ハンセンが決勝へと駒を進めた。

ライト級GP準々決勝では、アルバレスと格闘技史に残る名勝負を演じているハンセンだが、青木には、2006年大晦日の対戦で一本負け。青木に俄然有利かと思われた決勝戦だったが、当の青木も、宇野戦でのダメージ、肉体的疲労は大きく、最後はハンセンがパウンドで青木を撃破。なんと、一度は敗れたハンセンがリザーブマッチから、ライト級GP制覇を果たしたのだった。

また、地元大阪でも大ブーイングで迎えられた“韓国のマイケル・ジャクソン”を自称する秋山成勲は、柴田勝頼を袖車で一蹴。戦前、交通事故が伝えられ、出場が危ぶまれた所英男は、GRABAKAの柔術マスター・山崎剛をスタンドで圧倒、最後は判定勝ちを収めた。その他、全試合結果は下記の通りとなる。

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『DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦』全試合結果


第10試合 ライト級GP決勝/1R10分・2R5分
○ヨアキム・ハンセン
(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
1R4分19秒
TKO
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青木真也×
(日本/パラエストラ東京)
第9試合 ヘビー級ワンマッチ/1R10分・2R5分
×マーク・ハント
(ニュージーランド/オシアナSFジム)
1R1分11秒
V1アームロック
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アリスター・オーフレイム○
(オランダ/ゴールデン・グローリー)
第8試合 ミドル級ワンマッチ/1R10分・2R5分
○秋山成勲
(日本/フリー)
1R6分34秒
袖車
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柴田勝頼×
(日本/ARMS)
第7試合 フェザー級ワンマッチ/1R10分・2R5分
○所 英男
(日本/チームZST)
2R終了
判定
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山崎 剛×
(日本/GRABAKA)
第6試合 ウェルター級ワンマッチ/1R10分・2R5分
○弘中邦佳
(日本/アカデミアAz)
1R8分57秒
ドクターストップ
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宮澤元樹×
(日本/和術慧舟會東京本部)
第5試合 フェザー級ワンマッチ/1R10分・2R5分
○ジョセフ・ベナビデス
(アメリカ/アルティメット・フィットネスジム)
1R2分42秒
前方裸絞め
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KODO×
(日本/シューティングジム神戸)
第4試合 ライト級GPリザーブマッチ/1R10分・2R5分
○ヨアキム・ハンセン
(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
1R2分33秒
腕ひしぎ逆十字固め
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ブラックマンバ×
(カナダ/フリー)
第3試合 ライト級GP準決勝/1R10分・2R5分
○エディ・アルバレス
(アメリカ/ファイト・ファクトリー)
1R7分35秒
TKO
詳細はコチラ
川尻達也×
(日本/T-BLOOD)
第2試合 ライト級GP準決勝/1R10分・2R5分
○青木真也
(日本/パラエストラ東京)
2R終了
判定
詳細はコチラ
宇野 薫×
(日本/和術慧舟會東京本部)
第1試合 5分2R特別ルール
○中村大介
(日本/U-FILE CAMP.com)
1R3分41秒
腕ひしぎ逆十字固め
詳細はコチラ
アンディ・オロゴン×
(ナイジェリア)