来シーズンからイタリアのACミランでプレーすることとなったフランス代表MFマテュー・フラミニが、古巣アーセナルについてコメント。昨年の夏に契約延長のオファーを提示されていれば、来シーズンもアーセナルでプレーしていただろうと語っている。

 シーズン中盤までプレミアリーグの首位を走ったアーセナル。その原動力となったのは、セスク・ファブレガスとともに中盤センターでチームを支えたフラミニだ。しかしこの24歳は、契約満了にともない、ACミランへの移籍を決めた。ミランがアーセナルより高額なオファーを提示したとされ、アーセン・ベンゲル監督は「金で選んだ移籍」とフラミニの決断を暗に批判した。

しかし、フラミニ自身はアーセナルでプレーを続けたかったと告白。昨年の夏に契約延長を申し入れたが、認められなかったことが、今回の移籍の引き金となったと語っている。

「昨年の夏に契約延長のオファーがあれば、今も僕はアーセナルの選手だったはずだ。7月に契約を延長したいってクラブに申し入れた。でも、『オファーの前に君の実力を証明してくれ』と言われた。シーズン当初はプレッシャーも大きかった。僕にとっては乗り越えるべき挑戦だったのだけれど、決して簡単じゃなかった。メンタル面の強さを求められたね。僕はアーセン・ベンゲルをとても尊敬している。でも、僕はお金のために移籍を決断したわけじゃない。ミランは世界でも有数のビッグクラブだ。世界中にファンがいるし、獲得してきたタイトルの数も桁違いなんだ。それが移籍を決断した理由さ」

 チャンピオンズ・リーグでは準々決勝まで駒を進め、プレミアリーグを3位で終えた今シーズンのアーセナル。その影のMVPとも言えるフラミニが、クラブの姿勢に異を唱えて移籍したことは、移籍が囁かれる他の主力選手に大きな影響を与えそうだ。若手育成に定評のあるベンゲルだが、トッププレイヤーへと成長を遂げた選手の扱い方にも気を配るべきなのかもしれない。

マテュー・フラミニ(Mathieu Flamini)


生年月日:1984/03/07
所属   :アーセナル
国籍   :フランス
ポジション:MF