そんな無茶な……
日本漫画界の巨匠 藤子不二雄作品に封印された作品があることをご存じだろうか。
作品が描かれた当時は問題なかったが、時代が移り社会倫理の変化と共に表現の規制により封印せざるを得なくなった作品があるのだ。
今回はそんな藤子不二雄の封印作品を紹介しよう。

オバケのQ太郎 …… こちらの作品は藤子不二雄の初期のギャグ漫画である。アニメでは何回もリメイクされているのでご存じの方も多いだろう。藤子不二雄のイメージをガラッと変えた代表的な作品の一つでもある。
石ノ森章太郎、赤塚不二夫が作品の一部を描いていたこともマニアの間では有名。こんな『オバケのQ太郎』が実は訳あり封印作品なのだ。その封印理由とは「バケ食いオバケ」という表現。それが“人食い人種”だと抗議を受け、該当する単行本『てんとう虫コミックス』と『藤子不二雄ランド』を回収にまで至った。なお全ての単行本回収まではされてない。
また同作品内では“キ○ガイ”、“こじ○”といった差別用表現や、黒人差別なども取り上げられており、現在では復刻が不可能となっている。

パーマン …… パーマンも前出の『オバケのQ太郎』同様、藤子不二雄を代表する作品だ。こちらにも設定変更及び、封印された作品がある。アニメ化は2回されたのだが1回目と2回目では設定が少し異なるのはご存じだろうか。『パーマン』の一番偉いボスである『バードマン』だが元の名前は『スーパーマン』だったのだ。こちらは著作権上問題があるということで当初の『スーパーマン』から『バードマン』に改名された。アニメの終わりの歌で“スーがスーと消えて〜 パーマンさぁ〜♪”とあるがこれは『パーマン』は半人前ということを指している。つまり『スーパーマン』(バードマン)の半人前が『パーマン』というわけだが、名前が『バードマン』に改名されておりこの辺の設定が消えてしまっている。
“怪獣さがし”というエピソードでは『パーマン』が恐竜を探しに行き、原住民に歓迎を受けていると勘違い。実際は原住民は『パーマン』を食べようとしていたという話しだ。これは“人食い人種”が出てきているということで封印されており単行本にも載っていない。
またパーマン当初の設定では正体を仲間以外に知られてしまうと“クルクルパー”にされてしまうというものだったが、“クルクルパー”という表現が放送コードに抵触するため「動物に変えられてしまう」という設定に変更されている。
なおこちらの設定は2度目のアニメ化の際で既にお馴染みである。この“クルクルパー”という表現は再販されたコミックスでも全てセリフや文字などが差し替えられている。

このように昔は大丈夫でも今となっては表現上封印せざるを得ない作品が数々出てくるのだ。
どうしても過去の作品を読みたければ古本屋に走るしかない? ちなみにトレビアンニュース記者の家には全部あったぞ。

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