インタビュー:little by little「僕らが体現して教えられること」
2003年12月に発表したデビューシングル「悲しみをやさしさに」がオリコン初登場6位を記録した、little by little(リトル・バイ・リトル)。一昨年7月に、極上のポップソング15曲を収録したファーストアルバム「Sweet Noodle Pop」を発表して以来、約2年半振りとなるニューシングル「キミモノガタリ」を今月5日に発表した彼ら。変わることなく、小柄な体から元気で真っ直ぐな歌声を響かせるヴォーカル・hidecoと、極上のメロディセンスとポップな歌詞の世界観をもつtetsuhikoに、この2年半と今後について話を聞いた。
tetsuhiko:もう洋楽に近いものがあるかと思うんですけど(笑)。何度か出すチャンスはあったんですけどね。なかなか、それに至らず。
hideco:曲自体はデモの中から。
hideco:(笑)。
hideco:(笑)。
tetsuhiko:やっぱり歌う人が全てなので、例えば迷った時に「どっちがいい?」と聞いて、hidecoが「こっち」と言ったらもう絶対それにするようにはしています。歌うのはhidecoなので、歌ってグッとこないとダメかなって。
――この2年半の間は、どんな活動をされていたんですか?
hideco:別に活動をしていなかったわけではなくて(笑)、どんどん曲を溜めていた感じで、いつでも出せる態勢でいようと思っていました。tetsuhiko:もう洋楽に近いものがあるかと思うんですけど(笑)。何度か出すチャンスはあったんですけどね。なかなか、それに至らず。
――では、今はかなり曲のストックは溜まっていると。
tetsuhiko:随分溜まっていますね。でもその期間だけ、すごく溜まったわけではなくて、いつものペースでやっていましたね。個人的には、他のアーティストの方への楽曲提供などの仕事もやっていたり。――タイトル曲の「キミモノガタリ」は、テレビ東京系アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」のエンディングソングとなっていますが、歌詞はアニメの世界観も意識して書かれたのでしょうか?
tetsuhiko:それに合わせて書いたということになりますね。hideco:曲自体はデモの中から。
――数あるデモ曲の中から、カップリングに収録されている「ポテトとコーク」と「EDEN」を選んだ理由は何ですか?
hideco:「キミモノガタリ」とは曲調の違った「ポテトとコーク」だったり、「EDEN」は、アレンジをいつもお世話になっているdaiki君がやっていたり、アルバムからの流れでこの2年半の最初の方を切り取って、一つの足跡として入れたみたいな。――tetsuhikoさんが作られる曲のうち、little by little用と、その他のアーティストに提供する用とで、違いはありますか?
tetsuhiko:全く違いますね。hidecoはかなり難しい歌を歌っていると思うんですけど、最初から別の発注で来たものというのは、ある程度のキーの高さが決まっているので、その範囲であまり動かないでドラマチックに作るという。だから、それをリトル用にあてたりということは一度もないですけど、リトルでhidecoが気に入らなかったものがよそに行くことは、たまにあります。hideco:(笑)。
――逆にhidecoさんから見て、どうですか?
hideco:tetsuさんから出るものだから基本的には一緒だと思うんですけど。私は結構、発注というか(笑)、「こんな曲にして欲しい!」とか、「キミモノガタリ」でも、ピアノをメインにしたものをちょっとやってみたいなぁ、というので書いてもらったり。――ピアノがメインの「キミモノガタリ」も、対するギターがメインの「EDEN」も、いずれもメロディの良さを以前と変わることなく感じましたが、メロディに対する意識は強いですか?
tetsuhiko:基本的にメロディアスなものを作りたいという願望はあります。マニアックな曲も結構あるんですけど、録ってみたらあまりパッとしないというものも結構あったり、テクノもやっていたりするんですけど、hidecoの所でいつもボツにされますね。hideco:(笑)。
――hidecoさんは、クライアントとしては結構厳しい方ですかね?
tetsuhiko:そうですね。CDを送りつけてきて、「こんな感じでやって!」とか言うので(笑)。――hidecoさんも、相手がtetsuhikoさんだから言いやすいというのもありますよね。
hideco:そうですね。tetsuhiko:やっぱり歌う人が全てなので、例えば迷った時に「どっちがいい?」と聞いて、hidecoが「こっち」と言ったらもう絶対それにするようにはしています。歌うのはhidecoなので、歌ってグッとこないとダメかなって。