EFWC旗揚げ戦のポスター。旧ヴェトナム国旗、ブラジル国旗、アルメニア国旗が見られる

写真拡大

UFC人気によりMMAブームが続く、米国のカリフォルニアでまた新しいプロモーションが産声をあげる。
エクストリーム・ファイターズ・ワールド・チャンピオンシップス(EFWC)は、米国のMMAどころといっても過言でない南カリフォルニア、アナハイムで6日(土・現地時間)に旗揚げ戦を行う。

「THE UNTAMED」(飼いならされない、野生の等という意)というタイトルがつけられた今大会は、アナハイム・コンベンションセンター・アリーナで開催される。メインにはLA近辺のヴェトナミン・コミュニティーで大きな支持を得るナム・ファンが出場し、シャド・スミスとEFWCライト級王座を賭けて戦う。
ファンに対して日本のファンは、6月のHERO‘Sに急遽出場し、JZ・カルヴァンに微妙なストップで秒殺されたネガティブな印象を持っているかもしれないが、ボクシングでゴールデン・グローブを獲得し、グラップリングでもこれ以上ないくらい飛び回るアグレッシブなファイターだ。回転、飛びつき系の極めも強く、ライト級もしくはフェザー級の注目株。

このほか、カリフォルニア柔術界の古豪というべきクレバー・ルシアーノ、ブラジルのフューリーFCミドル級トーナメントを勝ち抜いているファービオ・ナガォン・ナシメントらも出場する。
ファンがヴェトナム系、上記2名がブラジリアン、さらにアルメニア系、メキシカンと人種の坩堝サザンカリフォルニアらしい、州内国際戦が目を引くラインナップがそろった。
そんな同大会のプロモーター、デイヴィッド・ブロック氏はMMAというより伝統派武道界の格闘家でケンポー柔術の七段。5度の全米王者に輝き、1999年にはブラックベルト誌の殿堂入りを果たしている。あらゆる分野から注目を浴びるようになった米国のMMA、ついに武道系からもイベント運営に乗り出す者が現れた点も、同プロモーションの注目点だ。

主な対戦カード

◆メインカード
ナム・ファン×シャド・スミス
アルテン・アブラハマヤン×ボビー・メーリル
クレバー・ルシアーノ×プレストン・シャーフ
ケイシー・ブラソ×アンフェラ・ヘイエズ

◆アンダーカード
アンソニー・マクダヴィット×ジェイソン・メーダース
リック・リーヴィス×ファービオ・ナガォン・ナシメント
リチャード・ダルトン×マイシャール・クラーク
ミゲール・アルヴェラド×エリン・ジョンストン
ランス・ワイプフ×セバック・メガキアン
カーレン・ダラベジャン×ルーク・アダムス