我々が運営するボストン・レッドソックスの応援ブログ「オーバー・ザ・モンスター」のサイトにイスラエルに関するニュースが届いていたのは、前から気付いていたが、2-3日、放っておいた。今日になって、ニュースのリンクをクリックしてみたら、興味深い内容だった。レッドソックスやモントリオール・エクスポズ(2005年から本拠地を米国の首都に移し、現在はワシントン・ナショナルズに改名)でGM(ゼネラルマネージャー)を務めていたダン・デュケット氏が、6月からイスラエルで始まる新リーグの選手育成部長に就任したというのだ。

  デュケット氏は、「中東地域の情勢が安定し、平和が訪れ、夏に野球ができるようになることを願う。しかも野球は国の結束を強めるための大きな力になりうると思う。イスラエルでそれが実現したら素晴らしいだろうね」と話している。同氏の言葉に私は非常に感動した。国民の絆を固くするためにスポーツほど役立つものはあるだろうか。特に野球にはその力が備わっているはずだ。

  スポーツは多くの国々で、重要な位置を占めている。最近、強く胸に迫るのはキューバの例だ。昨年から健康不安が伝わっている国家元首のフィデル・カストロ国家評議会議長は、同国が誇るアマチュアのスポーツ選手の力を借りて、国をまとめてきた面がある。キューバからはスポーツ選手が米国やその他の国々に亡命しているが、それに勝る大多数のスポーツ選手がカストロ議長やキューバの支持者として母国にとどまっている。もし、キューバのスポーツ事情や同国でスポーツが果たす役割について詳しく知りたければ、S・L・プライス氏の著書「ピッチング・アラウンド・フィデル」の一読をお勧めする。

  イスラエルの新リーグがシーズンを全うし、成功するか非常に楽しみだ。ともかく野球は素晴らしいスポーツ。イスラエル野球の繁栄を祈る。【了】

■オリジナル記事:Israelibaseball league starting in June
■ブログ: オーバー・ザ・モンスター(Over the Monster)(2007年1月2日付)より
■筆者 ランディ・ブース(Randy Booth)氏:
  米大リーグの名門、ボストン・レッドソックスを応援するブログ「オーバー・ザ・モンスター」の運営者。

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