ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ【写真:Getty Images】

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初挑戦のJリーグの印象は…「妥協しない」「試合で違ったコンセプトを見せる」

 今夏ヴィッセル神戸に加入した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、Jリーグ初挑戦のシーズンを終え、現在母国でオフを過ごしている。

 希代のゲームメーカーはスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」のインタビューで、日本に「驚かされた」と語っている。

 下部組織から22年間一筋だったバルセロナを退団したイニエスタは今夏、神戸加入を決断。リーグ戦14試合で3得点3アシストを記録した。来季から元スペイン代表FWダビド・ビジャの加入が決定しているが、「彼はゴールとクオリティーで貢献でき、チームにとってプラスとなる。僕が熟知していて多くの試合で共闘してきた存在は僕やチームにとって保証となる」と、バルサやスペイン代表で時間をともにしてきた戦友との再会を喜んだ。

 また、現地記者から日本サッカーの可能性について尋ねられると、世界的名手はJリーグ勢に惜しみない賛辞を送っている。

「その素晴らしさに驚かされた。個人的なことを述べると、彼らは味方に多くを要求し、試合を通して止まることなく、妥協しない。そのため、ここでも最大限のレベルを引き出すライバルたちを見つけることができた。彼らは試合で違ったコンセプトを見せる。縦横無尽に走ったり、ピッチ中央から速いパスワークを展開したりね。僕らが変化を施したいと思っているところも何点かあるけれど」

 イニエスタは日本がチームによって全く異なるスタイルを見せる一方で、一貫した献身性がリーグ全体に浸透していることを強調していた。

 神戸は一時残留争いに巻き込まれ、シーズン10位でフィニッシュした神戸だが、Jリーグのレベルの高さにイニエスタも驚きを抱いていたようだ。(Football ZONE web編集部)