日本の「右サイドからの強襲を爆発させた」 伊メディアが最高評価した意外な選手は?
イタリアメディアも「今後の予測を複雑にさせた」と大金星に驚愕
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は19日、1次リーグH組で日本がコロンビアを2-1で破り、2010年大会以来8年ぶりの勝利を手にした。FW大迫勇也が1-1の後半28分に決勝ゴール。前評判を覆しての歴史的な金星を挙げた日本代表に、今大会の出場を逃したイタリアメディアも注目。各選手の採点では、意外な選手を最高評価している。
日本の大番狂わせに、イタリアメディアも仰天している。同国の放送局「スポーツ・メディアセット」は「戦術と忍耐力を武器とした日本代表の勝利は、全てのチームに驚きを与え、今後のW杯の予測を複雑にさせた」と驚愕しつつ、日本を称えている。
「コロンビアは1点を取られた後も、キンテーロを後ろに引き下げた4-4-1の戦術によって上手くいくかに見えた。しかし日本の活躍によってその支配は困難なものとなった」
記事では、MF乾貴士の前では、コロンビアは確実なスペースを見つけるのが難しくなり、ペナルティエリアのボールは潰されたとしている。
「後半から試合はさらに大きく変わった。ペケルマン監督はチャンスを作るために攻撃的な選手を投入したが、コロンビアにとっては冗談のような出来事が起きた」
「何故ならカガワの後に入ったホンダらによって約30分間、日本のチャンスが続いたのだ。最終的に73分にオオサコが得点したが、それまでに少なくとも3回の得点の機会が、イヌイとサカイによって作られていた」
最高の7点が与えられたのは柴崎と酒井宏、6.5点の大迫も「日本の英雄となるに充分」
コロンビアが後半に得点を奪いに行った采配が全く機能せず、逆に日本に何度もチャンスを作られたことを伝えている。
「こうした相手のすきを突いた動きは4人のコロンビアDFに衝撃を与えた。特にアリアスにマークされたオオサコは、そのマークを外してボールを刺し通したのである」
こう劇的な決勝ゴールをマークした大迫を称賛している。また同メディアは出場選手を採点しているが、日本の最高得点は7点でMF柴崎岳と、DF酒井宏樹だった。
「日本の戦術にとって的確にリズムを刻むような存在であり、フィールドの真ん中から1番視野を持っていた。彼のリズムから質の高い攻撃が全て生み出され、ディフェンスをも退けた」(柴崎)
「始めは緊張していたかに見えたが、その後右サイドからの強襲を爆発させた。さらにコロンビアからの危機も自分で静めた」(酒井宏)
また決勝点の大迫については、次点の6.5点で、「チームのために良く動いた。多数の機会を逃したため今回名ストライカーとは言えないが、日本の英雄となるに充分なプレーであった」と寸評されている。(THE ANSWER編集部)