乾貴士はエイバル監督の“キーマン”と称賛 「ボールを持てば危険なシーンを作り出す」

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スペインメディアが、7位に躍進するエイバルの原動力として乾を紹介

 2017年は各国リーグで多くの日本人選手が奮闘した。

 そのなかでも特に白眉だったのは、エイバルの日本代表FW乾貴士だろう。シーズンを通じてレギュラーの座を守り、印象的なゴールを叩き込んだ。ホセ・ルイス・メンディリバル監督からの評価も高いが、スペインのサッカーメディア「VAVEL」も“メンディリバルのキーマン”として乾を評価している。

 バスクの小さな町であるエイバル。2017-18シーズンも1部に所属し、トップリーグでの冒険は4シーズン目を迎えた。クラブ史に残る躍進を続け、17試合を終えた今季も7位に位置しているなかで、キーマンとして取り上げられているのは乾だ。

「ドリブル、パス、幅広い視野でエイバルに大きく貢献している。チーム内で数多くのゴールを決めているわけではないにもかかわらず、イヌイは常時ゲームに関与し、影響力を及ぼしている」と昨季最終節のバルセロナ戦、敵地カンプ・ノウで2ゴールを決めた乾の攻撃面が称賛されている。

「メンディリバルの信頼を厚くした1年」

 今季のエイバルは序盤戦で出遅れ、降格ラインをさまよっていた。だが「チームのパフォーマンスが悪かった一方で、イヌイは例外だった。ボールを持てば、たびたび相手にとって危険なシーンを作り出そうとした」と、違いを生み出す存在だったことを評価している。

 同サイトでは「イヌイにとってメンディリバルの信頼を厚くした1年だった。それでも2018年に向けて進歩することが求められる」とし、チャンスメーカータイプである乾に対して、ストライカーをより機能させられるかをポイントに置いている。乾自身はリーガ・エスパニョーラ第17節ジローナ戦で2得点を挙げるなど好調をキープしているが、チーム全体の攻撃が噛み合えば、乾はさらに輝くと目されているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images