福岡県北九州市にある浄土真宗本願寺派の永明寺(えいみょうじ)。以前にはマラソン大会で『けものフレンズ』に合わせて「すっごーい!マラソンたーのしー!」という横断幕を掲げたことで話題になったお寺です。

参考記事:「すっごーい!マラソンたーのしー!」横断幕の実態は? 北九州・永明寺の住職に聞いてみた
http://getnews.jp/archives/1643125 [リンク]

自由な発想を持っていることが垣間見える永明寺ですが、その松崎智海住職(@matsuzakichikai)が次のようにツイート。

仏典によると阿弥陀仏のおられる極楽浄土には金、銀、瑠璃、玻璃、珊瑚、瑪瑙、硨磲の7つの宝でできてる宝樹があるんだそうです。それが七重に並んでるのだとか。素晴らしいですねぇ(^^)

ちなみに極楽の宝樹を仏花で再現してみたものがこちらです。

宝樹を仏花で再現……。どう見てもクリスマスツリーですが、「なんか見た事ある」「異教の香りがする」というリプライに対して松崎住職は「気のせいだと思います」「断じて仏教の匂いしかしません」はかたくなに否定して、「この時期、街には七宝樹がたくさんあるなぁと思ってます」としれっとツイートしています。

クリスマスツリー」だという反応が多かったことに対して松崎住職はさらにアップデートした画像つきでツイート。

以前のツイートで浄土の宝樹を模した仏花を作ったとつぶやきましたが、「クリスマスツリーではないか」とのご指摘がありました。うちはお寺なのでありえないことですが、時期的なものもあるのでしょうし、余計な誤解を生まないよう仏教のシンボルである「法輪」をつけました。これなら大丈夫でしょう。

クリスマスツリーのてっぺんには星が飾られるものですが、仏教の法輪をつけて「※これは仏花です」と主張。松崎住職によると、筒にヒバを6本束ねて法輪は百均で購入したものだということ。これにも「煽っている」「面白すぎる」といった反応があったほか、山下達郎さんの名曲「クリスマス・イヴ」になぞらえて「サイレンナイト、法輪ないと♪」といったリプライもありました。

「チャレンジスピリットが好き」「他教徒の人にも喜ばれそう」という声が上がっていた永明寺のクリスマスツリー、もとい極楽の宝樹。さまざまな宗教が共存している日本ならではの取り組みといえるのではないでしょうか。

※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/matsuzakichikai/status/943768809059500032 [リンク]

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