【今週のボヤき】

最近、恋人ができました。久しぶりの恋に舞い上がっている自分がいます。

それまで付き合っていた人は付き合いが長く、恋人というか家族のような存在でした。私は仕事を第一にしてきたのですが、元彼は私が仕事を優先しても何一つ嫌な顔をせず陰ながら支えてくれていました。今でも感謝しています。

そして、今回の新恋人なのですが、毎日のLINEやデートなど“恋人っぽい”時間が楽しくて仕方がありません。私も30年生きてきてそれなりに恋愛経験を積んでいるので、「この瞬間は一瞬……」と思っているのですが、仕事中に彼からLINE がくるとソワソワして、飲み会も断って彼とのデートを楽しんでます。

彼と付き合っているせいで仕事がおろそかになっては彼にも失礼なので、ギリギリのところでなんとか仕事をしていますが、気がついたら彼のことを考えています。こんなの久しぶりで正直戸惑っています。

“恋”がドキドキする理由

「その人に興味を持つことが恋であり、その人を理解することが愛である」

と言いまして、付き合い始めの恋愛初期というものは「その人をもっと知りたい」という興味が強いものです。

知らないところが多い恋愛初期ほどその興味は尽きないもので、その興味に支配されてしまうといわゆる「盲目の恋」になってしまうわけですね。

恋というものはまだその人を理解していません、まだ興味の段階です。

言ってみればまだその人のことをまだよく知らない段階であり、よく知らないからこそ興味を抱くわけですが、人間というものはよく知らないことは恐怖の対象になるものなんですよね。

その人が何者なのかよく理解していない恋の段階だからこそ、その恋心には不安や恐怖心が入り混じっているもので、だからこそ恋というものは「早くその人を知りたい」という焦燥感に駆られてしまうものなんですよ。

その焦燥感があるからソワソワと仕事が手につかなくなってしまったり、「早く帰って会いたい」という焦燥感が付き纏(まと)ったりするものなんですね。

恋の原材料は実は不安や恐怖心でできているもので、だから恋にはドキドキするような刺激があるものなんですよ。

恋が愛に変わる瞬間

ですがコミュニケーションを重ねていくうちにその人の人格や性格、生活習慣等が見えてくるようになります。

知らないところが次第になくなっていくわけです。

知らないところが少なくなるほど興味は薄れていくので、その人への恋心も小さくなっていき不安や恐怖心もなくなっていくんです。

それが恋の終わりになるわけですが、それは愛の始まりでもあるもので、その人の人格や性格や生活習慣等その人を形成するすべての要素を理解し許容することができれば、不安や恐怖心は安心に変わり恋は愛にレベルアップするわけですね。

その人を知った上でそれを許容できないと恋は愛に変わることなくそのまま終わってしまうというわけです。

これが恋愛の基本的なメカニズムってやつですね。

大人の恋の進め方

それを踏まえて、恋というものはいつまでも続くものではありません。

それはその人を知るまでの期間限定なものであり、いずれは消えてなくなってしまうものです。

愛は一生続き、恋は一瞬で終わるのが恋愛の鉄則。

恋は今しかできないものなので、今のうちにお互いがお互いに興味を持ち、お互いに知り合う期間だと思って楽しめばいいと思いますよ。

ただし仕事に支障が出るほど盲目にならないように。

そこら辺は自制しながら公私にバランスを保ち上手にやりくりしてください。
大人ならそれくらいの器用さはあるはずですからね。