失点については彼を責められない。アウェーゲームらしくうまく時間を使うプレーは見せたが、セットプレーをもう少し締めたかった。
 
DF
36 岩下敬輔 5
狡猾な守備で名古屋の多重攻撃に対抗。得意のフィードで先制点の起点になったが、最後で踏ん張りきれなかった。
 
14 冨安健洋 5
シモビッチとの1対1で身体を張り、ビルドアップでもリズムを刻んだが、後半は完全に防戦一方で持ち味出せず。
 
3 駒野友一 5
アグレッシブに上下動し右サイドで存在感。しかし劣勢になるに従い、自陣でのプレーが増えた。
 
18 亀川諒史 5
先制点を生むクロスも含め、攻撃参加での持ち味は見せつけた。後半は駒野同様、自陣に封じ込められた。
 
MF
6 ウォン・ドゥジェ 5
ボランチとして常に名古屋の攻撃に目を光らせたが、速いパス回しに自慢のコンタクトプレーも機能せず。

7 三門雄大 5.5
気の利いたプレーで中盤を支え続け、先制点もマーク。後半も奮闘したが、相手の攻撃の波に飲み込まれた。
33 山瀬功治 5.5 (78分OUT)
前半はパスワークの中継地点となって敵陣を動き回ったが、支配された後半はパスが回ってこなかった。守備に追われるなかで終盤に交代。
 
FW
8 松田 力 5.5(67分OUT) 
古巣対戦への気合いを前面に押し出してプレー。空中戦ではほぼ勝利し先制点にも絡んだが、チームを勝利には導けず。

29 ジウシーニョ 5(59分OUT)
テクニックと機動力を生かしてサイドの起点となれたのは前半のみ。後半は守備に追われ、攻撃で能力は見せられず。
  
24 仲川輝人 4.5
動き出しが単調で自慢の俊足を活かすことができず。最終ラインとの駆け引きがもっと欲しかった。

交代出場
FW
16 石津大介 5(59分IN)
惜しいシュートもあったが楢崎の壁に阻まれる。もうひとつのチャンスが純粋なミスで、何とも悔やまれるものだった。

FW
10 城後 寿 5 (67分IN)
最終ラインとの駆け引きのなかで何度も裏を狙ったが、相手の集中した守備に阻まれた。
 
FW
11 坂田大輔 5(78分IN)
最後のカードとして投入され、果敢に裏を狙うもオフサイドばかり。その積極性が実る時間帯に見たかった。
  
監督
井原正巳 5.5
前半をイーブンの展開に収めた戦術と戦略は流石だったが、押し込まれた後の反撃の力に物足りなさが募った。

取材・文:今井雄一朗(フリーライター)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。