元NBA選手のネイト・ロビンソン【写真:Getty Images】

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ロビンソンがエキシビションで相手の背中を使ったトリッキーな技を披露

かつて、身長175センチながらNBAスラムダンクコンテストで史上最多となる3度の優勝を記録した“小さな巨人”が、トリッキーなボールさばきで観衆を魅了した。本人自ら公式インスタグラムでその模様を収めた動画を紹介。相手選手の背中でボールを転がして抜き去る曲芸に、ファンは「オーマイガー」「最高だよ」と衝撃を受けている。

ストリートボーラー顔負けの超絶テクニックがフォーカスされたのは、アメリカ出身の元NBA選手、ネイト・ロビンソンだ。

22日にカナダのバンクーバーで行われたプロアマ混合のエキシビションマッチ、会場となったフレーザーバレー大学の体育館が沸いたのは、33歳のロビンソンがボールを持ったシーンだった。

コート左側で踊るようにドリブルをし始めたロビンソンは、体の前でボールを左右に動かして間合いを取ると、前方に向かってジャンプ。自身よりも大きい相手の背中でボールを転がして抜け出し、そのまま間髪入れずにそのまま後方に下がりながらシュートを放った。大きな弧を描いたボールはリングへと吸い込まれるとともに、ファウルを誘い、鮮やかな3点プレーを完成させた。

会場に駆け付けたファンも、あまりの一瞬の出来事に興奮。試合中にもかかわらずロビンソンを囲み、笑顔と拍手でスーパープレーを称えた。

今年3月には、221cmの大男の股の間をくぐり抜ける大技で度肝を抜く

ロビンソンは今年3月、NBA傘下のDリーグ(新シーズンよりGリーグに名称変更)所属のデラウェア・87ersでプレーしていた際にも、ドリブルで身長221センチの大男の股の間をくぐり抜ける大技を決め、バスケットボールファンの度肝を抜いている。

身長175センチの体で抜群の跳躍力を発揮し、2006年、09年、10年とNBAスラムダンクコンテストで3度の優勝を経験しているが、近年は巧みなボールハンドリングや創造性が光るプレーも披露。この試合でも、自分の股の間にボールを通す「レッグスルー」や、ボールを背中の後ろに回して方向転換する「ビハインド・ザ・バック」、敵の股にボールを通す「股抜きドリブル」で存在感を示した。

ロビンソンは試合後に自身のインスタグラムを更新し、「年寄りが新しい技を覚えることはできないなんて誰が言えるんだ? 昨夜のバンクーバーは楽しかったよ」と冗談交じりに投稿。動画付きで試合の模様を紹介すると、ファンからは続々と称賛のコメントが寄せられた。

「オーマイガー」

「すごく格好いい」

「最高だよネイト!!!」

NBAで(このプレーを)やってくれ」

NBAがこの男と契約してくれないかな。どんなチームにも在籍できるよ。半分以上の選手よりは素晴らしい」

米バスケットボール総合サイト「Ball Don’t Stop」は、「オーマイガー!! ネイト・ロビンソンがプロアマ混合ゲームで最高のショーを演じる」と見出しを立て、「ブリティッシュコロンビア州のファンは、彼がなぜNBAのチームと契約に至っていないのか不思議に思っていた」と37得点、6リバウンド、7アシストの大活躍を称えた。

果たして、来たる新シーズン、ロビンソンは再びNBAの舞台に舞い戻ることができるだろうか。