本田のパチューカ入団は、メキシコ国内でも驚きをもって報じられた。各メディアともウェルカムな論調が相次いだ。(C)REUTERS/AFLO

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 金曜日にメキシコの強豪クラブ、パチューカへの入団を発表した本田圭佑。メキシコの国内メディアも、ビッグネームの電撃参戦に驚きを隠せないようだ。
 
 地元紙『MILENIO』の電子版は、「トゥソスがアペルトゥーラに向けて新戦力を獲得」と題して紹介した。トゥソスはスペイン語で「ホリネズミ」を意味するパチューカの愛称で、アペルトゥーラは「前期リーグ」。本田のキャリアを簡潔に説明しつつ、同紙は「契約内容についての詳細は明らかになっていないが、年俸はクラブ史上最高額になると見込まれる」と予測した。

 これを裏付けるやりとりもあった。ツイッターで公開された交渉成立時の映像では、パチューカのヘスス・マルティネス会長が同席した通訳に対して、「彼に教えてやってくれ。今回の契約は我々にとってこれまででもっとも大きなものなんだと」と語りかけている。高額年俸だけでなく、それなりの長さの複数年契約を示唆したのだ。
 
 同じく大手メディアの『UNIVISION』は、「まさに驚きの加入! パチューカにとってはこの夏最高の補強だ。そして、クラブ・ワールドカップへの切り札を獲得した」と一報。本田とマルティネス会長の交渉と契約締結はロサンゼルスで行なわれたと説明し、「ホンダは来週の月曜日にチームに合流する予定だ。急ピッチでの調整となるが、23日のアペルトゥーラ開幕戦、プーマス戦に間に合わせるはずだ」と書き綴った。
 
 アメリカのメキシコ系メディア『MEDIOTIENPO』は、「日本のボンバー(爆弾)がパチューカにやってきた」と、ユニークな見出しで報道。「金曜日の午前にトゥソスが“爆弾”に火をつけた。何年契約かは判明していないが、メキシコ・サッカー界にとってはまさに素晴らしいセンセーションだ」と伝えている。