5階相当の高さから地面に落下(出典:http://www.ltn.com.tw)

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SNSへの投稿などで撮影する機会が増えている自撮り。しかしカメラのレンズやスマホの画面に気を取られ、知らず知らずのうちに危険に陥ることもあるので注意が必要だ。

台湾・桃園市大渓区にある百吉トンネル付近で24日正午、車を降りて自撮りをしていた女性が道路の下に転落する事故が起きた。女性はまもなく駆けつけた救急隊員によって引き上げられたが、すでに心肺停止の状態で家族は病院への搬送を拒否したという。『自由時報』など複数のメディアが報じた。

この事故で亡くなったのは50歳の女性。夫と息子の家族3人で、その先の山間部へ観光に訪れる予定だった。事故当時、女性は車酔いを治すため百吉トンネルのそばに停車し車を降りた。風景をバックに自撮り写真を撮ろうと角度を探しているうちに、道路脇の防護壁に近づき、バランスを崩して転落したものとみられている。転落した場所から地面までは5階相当の高さがあった。

事故付近の百吉トンネルは、新旧のトンネルが並ぶ。旧トンネルは1944年に日本人が建設した片側通行のトンネルで、両側通行の新トンネルが建設された後は封鎖され、2007年からは観光歩道になっている。観光地ではあるが事故があった場所は車道だったため、防護壁に近づかないよう警告する看板などは立てられていなかった。

消防隊員の話では、防護壁付近の足元は雨で滑りやすくなっていた可能性があるという。警察は引き続き詳しい死因を調べている。

出典:http://www.ltn.com.tw
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)