オリオールズ・金賢洙【写真:Getty Images】

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メジャー2年目の金賢洙、主力打者よりも高い打率と出塁率をマーク

 野球専門の米データサイト「ファングラフス」が予測システム「ZiPSプロジェクションズ」による2017年成績予測を掲載。オリオールズのデータが新たに追加され、2年目の迎える韓国人プレーヤーの金賢洙外野手が好成績を残すと算出されている。

「ZiPSプロジェクションズ」では、金賢洙が419打席と規定打席未満ながら打率.294をマークすると予測。これは主力打者を抑えてチームトップとなっている。さらに、出塁率も.370とハイレベルな数字を残すと算出。こちらもチームトップとの見方だ。

 三振率15.3%は同1位、四球率10%も同4位とハイレベルな数字で、アベレージヒッターとして、その能力は高く評価されている。

1年目はオープン戦で「マイナーレベル」の評価も…

 金賢洙は昨年、フリーエージェントでオリオールズに加入するも、オープン戦では17試合で打率.178、OPS(出塁率+長打率).402と散々な成績に終わり、チームは開幕をマイナーでプレーさせることを決断。しかし、契約には、球団側が選手側の了承なくマイナーへ降格させることができないという条項が盛り込まれていたため、金賢洙が拒否したとして話題になっていた。

 どん底からのスタートとなったが、シーズンが始まると力を発揮。95試合の出場にとどまったものの、打率.302、出塁率.382、6本塁打、22打点をマークし、オープン戦でついてしまった「マイナーレベル」の評価を覆した。

 バック・ショーウォルター監督は昨年末のウインターミーティングで「彼は昨年困難に直面したが、今年はそうはならないだろう。私たちは、新たなレベルに行く可能性のある選手について話し合っている。彼にはそのポテンシャルがあると思う。野手として十分能力がある」と大きな期待を寄せていることを明かしている。

 今春のWBCに出場する韓国代表のロースターに入っていた金賢洙だが、韓国メディアは不参加になることが濃厚と報じている。オリオールズで結果を出すことに集中し、シーズンでの飛躍を目指す可能性が高そうだ。