新車購入から10年後もオーナーが手放さない「長年愛される自動車」ランキングが発表される

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新製品が出るとついつい手に入れたくなって旧モデルから買い換えることはよくあり、これは自動車でも同じことが言えます。大金を払って購入した自動車は、できることなら長年つきあえるモデルに出会いたいもの。250万台以上の自動車について追跡した大規模調査から、新車購入オーナーがなかなか手放そうとはしないモデルのランキングを見れば、「長年愛される自動車」を知ることができます。

The Cars Owners Keep for 10 Years or More

http://blog.iseecars.com/2016/12/15/cars-owners-keep-forever/

中古車検索サービスのiSeeCars.comは、1981年から2006年に発売された中古車のうち2016年1月1日から10月30日までにアメリカ国内で販売された250万台以上の中古車を分析し、手放したオーナーが最初のオーナーであるいわゆる「ワンオーナー車」の割合を計測することで、10年以上にわたって新車オーナーが手放さなかった「長年愛された自動車」を調べました。なお、台数が100台未満の自動車と2016年時点で製造が中止になっている自動車は調査から除外されています。

・車種別シェア

長年愛された自動車の車種別ランキングは以下の通り。1位はHighlander(日本名「クルーガー」)・ハイブリッド、2位がプリウス、3位がHighlander、4位がSiennaでなんとトップ4までをトヨタが独占。さらに5位にPilot、6位にCR-Vとホンダ車、7位以下も含めてトップ10を日本車が独占する結果に。



トップ10までを日本車が独占した結果についてiSeeCars.comは、「高い信頼性の評判からすれば、驚くべきことではない」としています。むしろ、トップ10のうち9車種がファミリーカーとして人気があるSUVおよびミニバンという点に着目して、新しい家庭を持つときに購入した自動車は、長年愛用されるのではないかと推察しています。

・車種別キープ率

数の多さではなく10年以上にわたって所有されているキープ率を示すランキングは以下の通り。1位はトヨタのカムリで、なんと20%以上のオーナーが10年以上所有することがわかります。このランキングでも5位までのうち4台を日本車が占めるという結果になっています。



・メーカー別シェア

10年以上も愛用される自動車のメーカー別のランキングでは、1位がトヨタ、2位がホンダ、3位がスバル、4位がホンダのプレミアムブランドのアキュラ、6位がトヨタのプレミアムブランドのレクサス、8位がマツダ、9位が日産と、日本メーカーがトップ10に名前を連ねています。また、5位のヒュンダイ、7位のKIAなどアメリカ市場におけるアジアメーカーの強さがわかります。