これまでに4度の焼失を経た五重塔。現在の塔は徳川家光が1644年に再建したもの/東寺

写真拡大

京都のシンボル的存在の五重塔が立つ、世界遺産の東寺。その周辺には、地元で親しまれる名店グルメなど、京都観光がさらに楽しくなる店が点在。そこで、平安京の面影が残る、東寺周辺エリアを2時間半で巡る、編集部おすすめのモデルコースを紹介しよう!【トータル2時間31分/歩行時間31分/拝観見学料なし】

【写真を見る】瓢箪池の北側から見れば、鮮やかに色付いたカエデと勇壮な五重塔の壮観な景観が楽しめる/東寺

■ <1(所要時間45分)>“東寺”で世界遺産・五重塔の迫力を見る!

平安京の造営から2年後の796年、国家鎮護のために羅城門の東に創建された東寺。823年、嵯峨天皇が唐で新しい仏教、密教を学んで帰国した弘法大師に託し、日本で初めての密教寺院となった。講堂には大日如来を中心に国宝の五大明王など21体の仏像を安置。

有名な五重塔は徳川家光が再建したもので、高さ約55mと木造建造物日本一。世界文化遺産に登録されている寺院だ。秋には周辺が深紅に染まり、五重塔を紅葉が彩る。

【↓次のスポットへは徒歩1分】

■ <2(所要時間15分)>参拝のお供には“東寺餅”で東寺御用達の和菓子を!

東寺の門前に店を構えて100年にもなる「東寺餅」。店名でもある「東寺餅」(1個140円)は、上品な甘さのこしあんを、メレンゲ入りのやわらかな求肥で包んだ優しい味わい。「よもぎ大福」(210円)や「亥の子餅」(140円)も美味なのでチェックしよう!

【↓次のスポットへは徒歩10分】

■ <3(所要時間15分)>“羅城門址”で日本を代表する文学の歴史に思いを馳せる

794年に遷都された平安京の南側に構えられた羅城門。幅33m、奥行き8mと伝えられる二重閣瓦屋根造りの大門は、朱雀大路の端という立地もあり、事実上の正門として栄えていたとか。しかし、幾度かの倒壊・再建を経るうちに荒廃し、今昔物語や芥川龍之介の小説などに代表される、怪奇譚の舞台として知られるようになった。現在は、羅城門址として、跡地に石碑が立てられているので、かつての歴史に思いを馳せてみよう。

【↓次のスポットへは徒歩5分】

■ <4(所要時間45分)>湯葉ひと筋100年の味を“湯葉に”で堪能!

「湯葉に」は、代々続く伝統の製法を守り、手作業でくみ上げた新鮮な生湯葉使った湯葉尽くしの懐石料理が自慢。工房では湯葉の製造を見学できる。「湯葉の佃煮」(864円)や「生ゆば」(4枚630円)はおみやげにぴったりだ!【関西ウォーカー編集部】