異変は、5月19日の『バイキング』(フジテレビ系)の生放送中に始まった。この日、赤いワンピースに身を包んだフリーアナウンサーの小林麻耶(36)は、出演したハンターの資格を持つ主婦に興味津々で質問するなど、いつもと変わらぬ様子だった。

だが番組開始から70分後、スタジオから麻耶の姿は消えていた。さっきまで座っていた席には佐藤藍子が座り、何事もなかったように番組は続けられた。

「直前のVTRが流れている間に『ちょっと調子が…』と体調不良を訴えた。救急車が呼ばれ、搬送される際は過呼吸状態だった」(テレビ局関係者)

当初は「過労で1週間休む」との発表だったが、2週間後の6月1日、所属事務所が「当分の間すべての仕事を休ませていただくことになりました」と発表。復帰の見通しは立っておらず、8月までの復帰は難しそうだ。

現在テレビ、ラジオあわせ、レギュラー番組が5本。今年1月には『ブリカマぶるーす』で歌手デビューするなど、“第2次麻耶ブーム”といえる活躍ぶりを見せていた矢先の体調不良。

現在は退院し、都内で静養中とされるが、詳しい体調は伏せられたままだ。

「過呼吸や激しい動悸が予期せず起きる病気のひとつに、パニック障害があります。強いストレスがきっかけになり、常に緊張状態にある芸能人に多い病気です。治療は年単位になることも珍しくありません」(クリントエグゼクリニック・近藤慎太郎医師)

2009年からメインキャスターを務めた『総力報道! THE NEWS』がわずか1年で打ち切りになって以降、業界の麻耶の評価は散々だった。

「人気再燃のきっかけは、『バイキング』のレギュラー。開き直って『結婚できない、痛い女』キャラを貫いたことが評価された」(別のテレビ局関係者)

だが「結婚に憧れる女」を演じる裏で、麻耶の心には、結婚に対する葛藤があった。5月25日に発売された著書『まや道』(小学館)には、「人を好きになる気持ちがわからなくなった」という本心が綴られている。
《深層心理では結婚することに恐れがあったのです》《そんな自分を人としてダメなのではないかと否定したり、(中略)どんどんこじらせていきました》(同書より)

麻耶36歳。休む時間が必要だ。

(週刊FLASH2016年6月21日号)