会社に行きたくない、仕事をしたくない…そんな無気力から脱出する方法

写真拡大

毎日仕事をがんばってきたけれど、ふと、プツンと糸が切れたようにやる気がなくなって「会社に行きたくない」「仕事をするのが嫌」といった気分になる…。そんな無気力な状態を経験したことがある人は、きっと少なくないはず。

働く女性にアドバイスする書籍を数々執筆してきた有川真由美さんは、「理想と現実のギャップに耐えられなくなったり、ストレスをためすぎたりすると、心を支えきれなくなって無気力になってしまうことがあります」と話す。

無気力で仕事をするのがどうしてもつらいときは、少し休んでみることも大切。そしてリフレッシュしたら、次の方法からできそうなことを少しずつ試してほしいと、有川さん。新年度のスタートアップがひとだんらくして気が抜けた…という人は、実践してみて。
◆朝出かけるときに、いつもよりおしゃれをする

お気に入りの服や買ったばかりの服を着て、いつもより念入りにメイクアップしておしゃれをすると、出かけることが少し楽しみになるもの。余裕があるなら、前の日の夜にパックなどをしてスキンケアにも力を入れておくと、肌がきれいになって、人に会いたい気分に。すると、出勤することがそれほどおっくうではなくなるはず。

「おしゃれやスキンケアなど、きれいになるための行動は楽しく実行でき、人に会いたい気分にもなれます。人に会って話すと元気がもらえるので、やる気が復活しやすくなりますよ」(同)

◆最低限やるべきことだけをToDoリストにする

無気力から脱するために必要なことのひとつが、“達成感”。通常はなにか目標を設定して、それを達成することで得られるけれど、無気力のときは目標を設定すること自体がつらいことも。そんなときは、最低限やるべきことで簡単にできることだけをToDoリストにして、やり終えたらチェックマークを入れてみよう。

「『○○さんに電話をかける』といったそれほど難しくない作業や、自分が得意とする作業だけをリストにして、こなすたびにチェックマークを入れていきましょう。その日のうちにすべてやり切れるように、あまり項目を多く挙げすぎないことが大切です。チェックマークがすべて入ったToDoリストを見ると、達成感が得られ、心の元気を取り戻すきっかけになるでしょう」(同)

◆仕事がはかどらないときは、得意な仕事をこなした上で休憩する

「やりたくない」という気持ちを抱えながら仕事をしていると、なかなかはかどらないもの。そのままでは時間だけがどんどん過ぎてしまい、焦ってしまってますます仕事が嫌になる可能性も。そんなときは、滞っている仕事をいったん止めて、自分が得意な仕事に取り掛かって。さらに、きりのいいところでひと休みしよう。

「得意な仕事や好きな仕事はスムーズにこなせるため、やり切ることで自信を取り戻すことができます。さらに休憩を入れることで『仕事をやりたくない』というネガティブな感情が薄れ、滞っていた仕事に対しても新鮮な気持ちで取り組めるようになるでしょう」(同)

やる気が出ない自分を責めたり、無理やりがんばろうとして自分を傷めつけたりしないで。焦らずに、心の余裕を取り戻せれば、自然とやる気が復活して以前よりも前向きな自分に成長しているはず!

有川真由美
作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリーカメラマン、新聞社広告局編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的な存在として書籍や雑誌などに執筆。46か国を旅し、旅エッセイも手がける。著書は『「働く女(ひと)」の77のルール』『いつも仕事がうまくいく女の41のリスト』(以上、PHP研究所)ほか多数。5月26日に『「がんばる」を手放すための本』(河出書房新社)を発売予定。