『週刊女性PRIME』の年末年始特別企画で、嵐のメンバーがこれまでに出演したドラマの中で、一番好きなドラマと嫌いな(あえて1つ選ぶなら)ドラマをアンケート調査! 5人合わせて2075票が集まった。
 今回は大野智が出演する好きなドラマ・嫌いなドラマについて。

■好きなドラマ1位は『魔王』が圧倒
 有効票914票のうち約70%の643票を獲得して他の作品を圧倒した『魔王』(2008年7〜9月/TBS系)は、大野にとって連続ドラマのレギュラー出演が初めてで、いきなり初主演(生田斗真とのW主演)となった記念すべき作品。感情を押し殺して復讐の鬼となる孤独な男をクールに演じた。
 この作品で大野は、2008年度の「日刊スポーツ・ドラマグランプリ」で主演男優賞を初受賞。『CHANGE』の木村拓哉、『流星の絆』の二宮和也、『神の雫』の亀梨和也らジャニーズ内のライバルを上回る票を得ての快挙だった。
 受賞時のインタビューで大野は、「孤独な弁護士役で、1人での撮影が多かった。役づくりのために、撮影の合間も極力1人でいることにこだわった」「一日中、赤い暗室で1人だけのシーンを撮って、家に帰っても独りぼっち。もう、狂いそうでした」と告白している。それだけ役に没頭した作品だったようだ。
 ファンにとっても特別な作品だったのだろう。アンケートのコメント欄には「このドラマを見て大ちゃんのファンになったから!」「まさに大野智が世の中に発見された作品だと思うから」「大野智さんの存在を知り、その演技力に魅了され今現在嵐の大野智さんの全ての才能を愛すきっかけと成ったドラマだから」という声が並ぶ。中にはこの作品で嵐そのもののファンになったという人も多かった。
『魔王』を好きなドラマに選んだ理由として、ほとんどの人が大野の演技力を絶賛。「鬼気迫る演技に引き込まれた」「セリフは少なかったが目で感情を表現する演技にゾクゾクした」「表情だけで哀しみや狂気が伝わってくる」とコメントしている。
 その演技は、もはや“憑依”ともいうべきレベルにあったようで、「迫真の演技。いや、もはや演技と言うより憑依してるかの様でアッパレ。眼の表情にやられる…」「大野智さんを全く感じさせない、別人“成瀬領”になりきっていて素晴らしかった」「役に入りすぎてはじめ誰だかわからなかった。嵐の大野くんだと知っても信じられなかった。それほどあの役は凄まじかった」とまで証言する人たちもいた。
 韓国ドラマのリメイクとなったストーリー自体も秀逸だったという声も多く、「みてる家族が誰もが泣いてた。伝説のドラマ」「大野さんの演技が秀逸で特に最終回は嗚咽して観て終わった後も放心状態で翌朝目を腫らして仕事に行った」など、多くの人が泣かずに見ることはできなかったとコメント。
 ここまで絶賛の声が並ぶと、「初めての連ドラというのにすごい演技の連続。この役を大野君にオファーした関係者も承諾した事務所側も先見の明あり。ビジュアルも最高だった」という意見にも頷ける。ちなみに、643票のコメントの中で最も印象的だと思ったのは、次のコメントでした。
「たかがジャニーズと思った私がバカでした」
『魔王』の視聴率は初回14.0%と最終回が14.1%を記録したが平均視聴率は11.5%にとどまった。2008年当時としては平均的な数字だったが、まだ「大野智って誰?」だと思った人もいた頃だけに、「たかがジャニーズ」と思って見逃した人も多かったかもしれない。
 好きなドラマ2位(157票=約17%)の『鍵のかかった部屋』(2012年4〜6月/フジテレビ系)は、大野の“月9”初主演作品。共演は戸田恵梨香、佐藤浩市ほか。人気作家・貴志祐介の推理小説が原作で、“防犯オタク”の主人公が密室トリックを解明してくというストーリー。