ココイチ、ラーメン屋に進出していた!カレーの辛さと麺が最高にマッチする「麺屋ここいち」
「カレーハウスCoCo壱番屋」(ココイチ)といえば、圧倒的なシェアを誇る国内No.1のカレー専門チェーンだ。多種多様なトッピングに加え、ルーの種類や辛さまで調整できるといった自由度の高さをウリに、国内外に1400店舗以上を展開している。
そんなココイチが「ラーメン専門店」を展開していることを、読者の皆様はご存じだったろうか。その名も「麺屋ここいち」。メインメニューはもちろん「カレーラーメン」だ。
ココイチのカレーラーメン
麺屋ここいちは、本社のある愛知県を中心に全7店舗を展開している。カレー専門店が手掛ける「ラーメン」を味わってみようと、Jタウンネット編集部は東日本唯一の店舗がある秋葉原へ向かった。
ラーメン屋なのに、「福神漬け」が
JR中央改札口から徒歩3分ほど、首都高速の高架下にその店舗はある。周辺に立ったのぼりや看板には、「カレーらーめん」の文字が大書されているだけ。遠目には、ココイチが運営している店とは思えない。だが、入り口横に目を向けると、しっかりと「ココイチがつくったラーメン屋」の記述がある。
これが東日本でただ1つの「麺屋ここいち」だ
カウンターに座り、最初に目に留まったのは「福神漬け」と「カレー専用スパイス」の容器だ。
こ、これは......
ヘビーユーザーならお分かりだろうが、どちらもココイチと同じ容器だ。秋葉原店の店員によれば、中身も全く同じものを使用しているそうだ。
さて肝心要のラーメンだが、メインは「うまこくカレー」と「濃厚うまこくカレー」の2種類。ココイチのカレーと同様に、上の2つのどちらかをベースに、スープの辛さや麺の太さ、トッピングなどを自由に調整することができる。
辛さは、「普通(1)・ちょい辛(2〜3)・辛口(4〜5)・激辛(6〜7)・超辛(8辛以上)」の5種類。カッコ内の数字は、ココイチ本体におけるルーの辛さの指標である。トッピングも「チーズ」や「とんかつ」といった定番から、「餃子」や「トマト」といった変わり種まで、多種多様なメニューが全20種以上用意されている。
店員のオススメは「濃厚うまこくカレーラーメン 辛口太麺」とのことなので、言われるがままそれを注文。トッピングの定番だという生卵も頼んだ。
ルーの上にはラー油がたらされている
「濃厚」の名に違わず、見た目でも分かるほどトロミの強いスープが特徴だ。スープと言うよりも、もはや「ルー」と表現した方が適切なように思える。
スープを一口飲んでみると、その味は想像以上にココイチのカレールーにそっくり。塩気が強く香辛料が立った、あの味である。麺はモチモチのちぢれ太麺で、スパイスの効いたスープがよく絡む。
今回は辛口(ココイチでいえば4〜5辛、一般のカレーにおける辛口の10倍近い)をチョイスしたため、舌を刺す辛みが麺の甘味を引き出している印象が強く、スープと麺の相性は抜群だ。トッピングを追加せずともバラの豚肉が何枚も入っており、麺の上にはシャキシャキのモヤシも。
トッピングの生卵を投入すれば、辛さが和らぎマイルドな味わいに
誤解を恐れずにいえば、「茹でた麺の上にココイチのカレーをそのまま注ぎかけた」一杯に思えるのだが、どうにもこれが癖になるウマさなのである。残ったスープにご飯を入れ、カレードリアのように食べても絶品だろう。
ちなみに、麺屋ここいちはかつて「カレーうどん」専門店だったが、業態が変わり「カレーラーメン」を中心に提供するようになったそうだ。カレーうどんは現在、ココイチ本体の一部店舗で取り扱っている。うーん、そっちも気になる......。