ロッテ・今江敏晃【写真:編集部】

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2回に大谷の159キロ捉えて逆転打「フォークを狙っていましたが…」

 ロッテの今江敏晃内野手が10日、日本ハムとのクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージ初戦(札幌ドーム)で満塁走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、チームを9-3の勝利を導いた。

 CS開幕戦を勝利し、ファイナルステージ進出に王手をかけた直後、今江はヒーローインタビューに応じた。

「大歓声の中でやるのは気持ち良いですし、やりがいがあります」

 1点を追う2回、相手先発の大谷から満塁走者一掃のタイムリー二塁打を放った32歳は、北海道に詰め掛けたロッテファンの歓声を浴びながら、こう振り返った。

「大谷選手もすばらしいピッチャーなので思い切っていこうと思った結果、いい結果になったと思います」

 今季15勝でロッテ涌井と並び最多勝に輝いた相手エースに、強烈な逆転打をお見舞いした背番号8。「初球はストレートを狙っていたのですが、2球目はフォークを狙っていたのが、たまたま真っ直ぐが打てました」と明かした。

“5年周期説”実現へ、過去2度の日本シリーズMVP・今江が考える短期決戦必勝法は…

「今年一番の感触でした」で振り返った“お祭り男”の一打で、チームはファイナルステージに王手をかけた。

 ムードメーカーは「今おっしゃったように負けられない戦いが続いていて、そのころからいいリズムで試合ができていた」と手応えを示した。

 2005年にはレギュラーシーズン2位から、2010年はリーグ3位から日本一となっており、今季も下克上で“5年周期説”の実現を期待されている。

 過去、2度の日本シリーズでMVPに輝いている今江は短期決戦を勝ち抜く秘訣を問われ、「自分でもよく分からないんですけど、思い切って開き直ってやることだと思っています」と分析。「あと1回勝てればいいのですが、そんなに簡単に勝たせてもらえないと思うので、とにかくあと1勝出来るようにがんばります」と力を込め、「できるだけ明日勝って決めたいと思います」と明日11日の第2戦でCSファーストステージ突破を決めることを宣言した。