作家・村上龍が雑誌で30年来書き継いでいるエッセイ「すべての男は消耗品である。」の最新版が出た。題して『賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ。』(KKベストセラーズ/刊)。英国ガーディアン紙への寄稿を含む特別エッセイも加えて、この一年半の動き、たとえば幸福論の流行、ブラック企業の出現、アベノミクス、2020年東京オリンピックの開催などをキーワードに、閉塞の時代といわれるいま、どこに希望を見出すかを論じた一冊だ