155キロ右腕 安楽智大の7失点から考える投球の基本大会屈指の本格派・安樂 智大(済美2年・右投左打・187/85)が苦しみ抜いた試合だった。1回裏、先頭の浜村 英作(左翼手)に投じた初球は149キロのストレート。大会前、寺原勇人(日南学園)が01年夏に記録した甲子園史上最速の158キロに「並ぶ」と宣言した安楽の意欲を感じさせる快速球だった。しかし、4球目の151キロを激しくレフト前に弾かれて、アレ?と首をかしげた。