モノづくりは日本のお家芸とよく言われる。しかし、油断していると足元をすくわれる。鬼怒川ゴム工業の中国工場の話を聞くと、そんな思いを抱かざるを得ない。「中国広州市の鬼怒川ゴム工業の工場には、自動車F1レースのピット作業さながらの工程がある。合図と同時に機械に5人が素早くかけ寄り、各人が無駄なく役割をこなし、パッと作業を終える。日本の工場をまね、2人でしていた作業を細分化して5人で一気に交換する方法に変え