首都高の入口手前にあるスーパーで、ひと組の家族が菓子パンと飲み物を買った。高速に乗ったあと、近くのドライブインで休憩し、車内で軽食をすませるためだった。待ちきれずに子供がパンに手を伸ばしたとき、母親がパンに鈍く光るものを見つけて絶叫した。これから2週間に渡って毎日開始される悪意の異物混入事件の幕開けだった。異物はカッターナイフの刃、決まって販売店舗の現場でB社製造の菓子パンに、包材外部からねじ