清らかで気品ある花鳥画を手がけた日本画家で、親子3代で文化勲章を受章した上村淳之(うえむら・あつし、本名・淳=あつし)さんが1日、老衰で死去した。91歳だった。喪主は次男、隆司さん。京都市生まれ。美人画の巨匠で女性初の文化勲章を受けた祖母・松園(しょうえん)、花鳥画の第一人者だった父・松篁(しょうこう)と続く日本画家の家庭に育った。京都市立美術大(現・京都市立芸術大)で日本画を学んだ。愛鳥家