試合後「敗戦の将」が口を開いた。「継続試合ありきで試合をスタートさせちゃいけないなと」。継続試合となって30日に決着した高校野球九州大会準々決勝の鹿児島実―沖縄尚学。0―5で敗れた鹿児島実の宮下正一監督の言葉だ。「負け犬の遠ぼえ」と言われることは百も承知で、それでも抱えている思いをこらえきれなかったのだろう。意を決して続けた。「子どもたちは言えないんで私が言いますけど、こんな始め方をしてもらっては