長楽館は、ルネサンス様式を基調とした壮麗な建築が特徴だ。館内には、細部にわたる装飾が施されたシャンデリア、大理石の暖炉、手彫りの木製パネルなど、当時の職人技が光るアイテムが数多く見られる。取材時には、通常非公開の3階の和室「御成の間」を特別に見せていただいた。違い棚・床の間・付書院が設けられた書院造が特徴の部屋だ。北側の窓は、頂部が優美な曲線を描いた華頭窓だ。京都の北の景色や円山公園を一望できる。