福島から北陸道をゆく「旅打ち」第1回:プロローグいざ「旅打ち」へ1カ月ほど前のことだ。編集部のT氏から電話があって、「またアレ、やりませんか?」と言われた。「アレって、何?」と聞くと、「旅打ち」だと言う。その言葉を聞いた途端、体のなかでにわかに血が騒ぐのを感じた。返事は口にするまでもない。言葉より先に、体が「行きたい」と反応している。実は"旅打ち"企画をやるのは、今回が初めてではない。今から7