経済失速、住宅価格や株価の暴落、国際社会における対立など先行きの不透明さが増す中国で、投資より貯蓄と考える国民が増加している。国内の銀行の貯蓄預金は、2022年4月末時点で約2,145兆円を上回った。■住宅価格抑制策が不動産に大打撃コロナ禍で世界に先駆けて急回復を遂げた中国経済の雲行きが怪しくなり始めたのは2021年後半である。その兆しが真っ先に現れたのは、当時バブル状態にあった不動産市場だった。不動産企業への