2007年冬、北朝鮮では様々な感染症が全国的に蔓延した。例えば咸鏡北道(ハムギョンブクト)の清津(チョンジン)では、猩紅熱(しょうこうねつ)の感染が広がり、3000人以上が罹患した。病気で働けなくなった人の中からは、コチェビ(ホームレス)になったり、餓死したりする人が続出しだ。同じ年の夏、水害に襲われた黄海道(ファンヘド)、江原道(カンウォンド)ではコレラの感染が広がり、国際機関が緊急支援に乗り出した。さ