異例の大抜擢、なるか

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 フジテレビは2014年6月、社員1500人中1000人に及ぶ大がかりな人事異動を行った。『とくダネ!』の視聴率好調を受け、情報制作局の人間を報道局長に抜擢。実質的に情報制作局の力が拡大した形になった。局内でグングンと勢力を増している情報制作局が次に打って出た策があるという。

「現在、午後2時からの情報番組は『ミヤネ屋』(日テレ系)だけで、その時間帯の視聴率を独占している。他の局は映画やドラマ、サスペンスなどの再放送をしているため、勝負にも出ていない状態。そこで来春から、フジテレビもワイドショーを復活させることになったんです」(フジテレビ関係者)

「渡部の資料が回っている」

 事実、フジの亀山千広社長も7月にこう発言している。

「ここ1年、午後にいっぱい事件がある。ある局が総取りになってしまっている。ここで打って出なくてはいけない」

 では、具体的に何をやろうとしているのか。前出の関係者はこう打ち明けた。

「実はもうMCの候補も決まっているんです。アンジャッシュの渡部健さんでほぼ決まりのようです。すでに渡部さんの資料が情報制作局の中では回っています」

 アンジャッシュの渡部といえば、『ヒルナンデス!』(日テレ系)の火曜レギュラーもこなし、10月にスタートした『ニュースな晩餐会』(フジテレビ系)では、TBSを退社してフリーになった田中みな実とともに司会を務めている。

「ひな壇に座らせても抜群だが、MCとしての回しのうまさにもハクがついた形になった。『ニュースな晩餐会』での司会抜擢は、『渡部を育ててみよう』という来春のワイドショーを見据えての動きと言われてます」(同前)

 視聴者としては、宮根誠司が仕切る『ミヤネ屋』に加え、チャンネルの選択肢が広がることになりそう。新番組に期待したい。

(取材・文/大伯飛鳥)