中国メディアの中国経営網は27日、サムスン電子のIM(IT・モバイル)部門を率いる申宗均(シン・ジョンギュン)氏が解任される可能性があることを伝え、「サムスンは変革で生まれ変わることはできるか」と論じた。(イメージ写真提供:(C) lacost/123RF.COM)

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 中国メディアの中国経営網は27日、サムスン電子のIM(IT・モバイル)部門を率いる申宗均(シン・ジョンギュン)氏が解任される可能性があることを伝え、「サムスンは変革で生まれ変わることはできるか」と論じた。

 記事は、シン・ジョンギュン氏の解任説のほかに、6000人規模の人員削減が行われる可能性があることを伝えたうえで、「サムスンの稼ぎ頭だったIM部門に“大手術”でメスが入る可能性がある」と指摘した。

 一方で記事は、サムスン側はシン・ジョンギュン氏の解任説や人員削減などについては現時点で認めていないと紹介し、携帯電話業界の関係者の話として「サムスンのマーケティングコストは極めて高額だが、ハイスペック市場はアップルにシェアを奪われており、現状を維持できなければ危機に直面する可能性が高い」と論じた。

 続けて、米国の市場調査会社「Strategy Analytics」の報告を引用し、サムスンの7-9月期における世界のスマホシェアが24.7%に落ち込み、2012年以来初めて25%を下回ったと紹介、「現時点ではまだシェア1位を保っているが、1年前の35%に比べて明らかに低下している」と指摘。

 また14年4月に発売されたサムスンのフラッグシップスマホ「Galaxy S5」は発売後3カ月間の販売台数が1200万台にとどまり、3カ月間で1600万台を販売した「Galaxy S4」に比べて販売数が伸びていないことを紹介。「さらに悪いことに、サムスンはGalaxy S5の販売予測を楽観的に見積もっていたため、生産台数を20%増加させており、大量の在庫を抱えてしまっている」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) lacost/123RF.COM)