卵が、なぜかプリンになる。

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いきなり、余談を言わせてください。関根勤は小5の夏休みに毎日プリンを4個食べて、すごいデブになったそうです。
話は変わって、先日の「食わず嫌い王決定戦」に出演した蒼井優。卵(ゆでたまご)が苦手だそうで、正解発表の前に食べて泣いてました。
では、卵でプリンを作ったならどうなる?

というわけで、この商品をご紹介させてください。タカラトミーアーツが9月25日に発売したのは、その名も『おかしなたまご まわしてまわしてまるごとプリン』(希望小売価格:税抜2,400円)なる新アイテム。これ、卵を割らずにそのままプリンを作ることができるそうです。

……と唐突に言っても、ちっとも伝わらないでしょう。いや、本当に卵を割らずにプリンが作れちゃうんです。中身が撹拌(かくはん)され、黄身と白身が混ざるとプリンになる。
作り方は、以下。
(1)本体に卵1個をセットし、レバーを勢いよくリズミカルに前後に約2分間動かす。(この間、卵が撹拌される)

(2)卵を取り出して、暗いところで懐中電灯を当てて撹拌されているかチェックする。(全体が透けて見えなければ完了)
(3)耐熱ラップで卵を巻き、沸騰したお湯が入った鍋の中にそっと入れ、火を止め、フタをして約30分間待つ。
(4)おたまで取り出し、ラップを外し、割って、出来上がり!

そんなこのアイテムを開発したきっかけは、何?
「以前、『パンティストッキングに生卵を入れて振り回すと卵を割らずに黄身と白身が混ぜられる』という情報をネットで目にし、実際にやってみたんです。しかし壁や床にぶつけてしまい、割ったり中身が撹拌できてなかったりと、成功しませんでした。そこで『専用のメカを作ったほうが確実に実現できる』と考え、開発に着手しました」(同社開発担当・和田香織さん)
事の始まりがなんかすごいが、開発には手こずった。当初は一方向に回す試作を作ったものの、上手くいかず。しかし、次第に「卵に正転逆転を繰り返すと、方向転換のときに生じる衝撃で中で黄身を割ることができる」ことが判明。高速回転と急停止の繰り返しで、中身が“プリン化”することを突き止めた。

そんな状態のこの卵にカラメルソースをかけると、もう完璧。食感だけでなく風味まで、まるでプリンになるという。
「できた卵をいろいろなソースや調味料で試食し、一番インパクトがあり美味しかったのが『プリン』だったので、これをキーワードに商品化いたしました」(開発者)

というわけで、実際にこのアイテムを取り寄せました。私も、卵でプリンを作ってみたいと思います!
では早速、卵をセット。グリングリン回します。

この時、気を抜かない方がいい。本気でグリングリン回さないと、ダメ。勢い良くやらないと、思うほど撹拌しません。私、懐中電灯使って何度も撹拌チェックしました。
そして、沸騰したお湯の中に入れて30分待機。……はい、30分たちました! では、いよいよドキドキの瞬間。殻を割って、中の様子を確認しましょう。……おわっ、プリンだ!! 

しかも、上等なプリンの色み、触感、滑らかさ。3個セットで売ってるようなやつじゃなく、1個だけで売ってるカスタードプリンみたいな美しさがありますよ!

さて、じゃあカラメルソースをかけて。……ここで、カミングアウトさせてください。私、ゆでたまご嫌いなんです。黄身はトゥーマッチだし、白身は意味わかんないし、食べると蒼井優みたいに泣いちゃう。でもこのプリン、イケます! ゆでたまごと全然違う。撹拌されてるから白身と黄身の境界線がないし、口応えもプリンそのもの。カラメルソースをかけると、プリン的な食べものになってました。これ、美味しいからもう1個作っちゃおう!
「割った時の驚きが、特にご好評をいただいているようです。そのまま食べると卵の味ですが、カラメルソースをかけるとまさにプリンの味となり、とても美味しくなります。また麺つゆをかけると茶碗蒸しそのものとなり、料理としてもアリです(笑)」(担当者)

これ、いいですよ。プリン好きな方にもお試しいただきたいし、ゆでたまご苦手派にも体験していただきたい。ぜひ、蒼井優ちゃんとかも。
(寺西ジャジューカ)