聴取率1位「ザ・トップ5」TBS江藤愛アナがラジオリスナーに愛される理由

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新年度を迎えようとしている今。職場におけるポジションの変更や、新たなプロジェクトへの参加が決定しているという人も多いのではないだろうか? 新たな環境への期待も反面、それに馴染めるかどうか不安に感じているということもあるだろう。そんな人々の肩を押してくれるかもしれない実例が、TBSアナウンサー・江藤愛のTBSラジオ「残業支援系ランキングトークバラエティ『ザ・トップ5』」でのこの半年間の仕事ぶりである。

昨年10月からこの3月までの半年間限定の同番組は、3月21日の放送が、江藤アナと音楽ジャーナリストの高橋芳朗氏が担当する金曜日『トップ5』の最終回となった。その日の最後には、江藤アナ自らが作成した「ザ・トップ5を通じて改めて分かった私、江藤愛の特徴」トップ5を紹介。「実は喋るのが苦手だったんです」と、少々驚きの告白からトークを始めた。

入社5年目の江藤アナだが、同番組で初めて、アシスタント役ではなく"メインパーソナリティ"としての出演打診に、戸惑いがあったと話す。「友達にも、愛ちゃんには越えてはいけないラインがあるって言われるぐらい。自分の内面を出すのが怖かった部分があったんです」。そんな葛藤があったとは思えないほど、同番組では「食いしん坊・ガサツ・飽きっぽい」など、なんとも憎めない愛らしい一面が次々に露呈。最終的には、これらのキャラが統合され、そこに "ヤンデレ"風味が加わった「食いしん坊の星から来た堕天使・エティちゃん」として、その魅力が全面に開花したほどである。

難攻不落地帯といわれている放送時間帯において、2月のラジオ個人聴取率1位を取得するほどまでにリスナーに支持される番組となった同番組。そのなかで、恥ずかしい一面を含め、最も自分のさまざまな側面を表現しながら番組を盛り上げた江藤アナが果たした役割は絶大だ。彼女が"自分をさらけ出す怖さ"を乗り越えられた理由は一体どこにあったのだろうか?

「『トップ5』は自分を変えてくれたと思います。目の前で芳朗さんが笑ってくれたり、サブ(にいるスタッフ)のみんなが『面白かったね』って言ってくれるのが、ありがたかったし。Twitterやメールでのリスナーのリアクションの速さも、すごく嬉しかった。今までだったら怖くて話せなかったことも話せば、それをみんながキャラクターにして、愛してくれるんだって、心強かったんです」。

"相方"を務めた高橋氏も、「他の番組では『うふふ』って笑う江藤さんが、この番組では『ダハハ』って笑っているのがなんだか誇らしかった」と語るほど、この半年間でアシスタントからパーソナリティへと見事成長を果たした江藤アナ。その秘訣は、周囲へのスタッフへの「信頼」、自分の思いを受け止めてくれるリスナーへの「感謝」、そして何より自分をさらけ出す「勇気」ではあったのかもしれない。

同番組もいよいよ今週が最終回ウィークとなり、コラムニストのジェーン・スー担当の火曜日をはじめ、水曜日・木曜日もそれぞれ幕を下ろしていくことになる。最後まで、パーソナリティの新しい一面が更新され続ける同番組を聴きながら、新たなステージへ一歩踏み出してみるのもいいかもしれない。

【参照リンク】
・「ザ・トップ5」公式サイト
http://www.tbsradio.jp/top954/