「報ステ」内容をダルが全否定、“縦スラ”解説に「縦は投げません」。

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レンジャーズダルビッシュ有投手(27歳)が、2月28日に放送されたニュース番組「報道ステーション」で、野球解説者・工藤公康氏が武器になると指摘した“縦スライダー”についてTwitterで言及。「縦はもともと投げません」と、“縦スラ”は頭にないことを明かした。

この日、ダルビッシュ投手は、フォロワーからの質問に答える形で“縦スラ”に言及。レンジャーズとロイヤルズのオープン戦に登板したダルビッシュ投手は、1回に青木宣親外野手から三振をとったシーンについて、「横スラです! アングルによって縦に見えるかもしれません。縦はもともとあまり投げませんので」と、決め球が“横スラ”だったと説明した。

しかし、このオープン戦の模様を工藤氏の解説で伝えた「報ステ」では、“縦スラ”と説明。ほかの三振をとるシーンを含め、何度も“縦スラ”とし、頻繁にテロップも入れていた。そのため、フォロワーからそのことを教えられたダルビッシュ投手は困った風の絵文字を使いながら、“縦スラ”をあまり使わない理由を「必要ないから」、昨年投げた数は「3球くらい」と明かした。

ただ、スポーツニュースなどの映像を見る限りでは、確かにスライダーは縦に落ちているようにも見える。この点については「アングルで変わりますので。。横スラといえど真横には絶対曲がらないですし」とし、変化の仕方はあくまでも「打者、捕手から見て横です」、センターのカメラ位置によって縦変化に見えるというアングルの問題を挙げた。

2月28日放送の「報ステ」では、オープン戦を現地で見た工藤氏が「1回の青木選手を三振にとったスライダーも“縦のスライダー”」「4番の(バトラー)選手にも“縦のスライダー”で空振りの三振をとっている」「バッターからするとストライクに見える。だから空振りする。これが今投げられるっていうのが、彼にとってこの先大きな武器になるのではないかな」と“縦スラ”推しで解説。

また、工藤氏は25日放送の「報ステ」でも、昨年と今年のダルビッシュ投手の違いとして“左足の上げ方”を挙げ、腰を痛めていた昨年はあまり左足を高く上げず、後ろにひねって投げていたため、体の回転が横になることにより「横に曲がるスライダー」に。一方、今年は腰の状態が非常に良く、左足を高く上げられ、上から振り下ろす感覚で投げられるので「縦に落ちるスライダー」になると説明し、「この『縦に落ちるスライダー』は新たな変化球として、または決め球として使える」と力説していた。