中村俊輔 (2013年11月30日、撮影:フォート・キシモト)

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ラモス瑠偉が選ぶ今年のJ1のベストチームとベストプレーヤー。そして「もっと頑張りま賞」は?】
 
広島、連覇おめでとう! 森保監督が喜んでいる姿を見ると本当にうれしいよ。最後まで粘って優勝を勝ち取ったことを心から祝福します。スタイルを貫いて浸透させていることが、いろいろな選手が日替わりで活躍できる秘密だと思うね。
 
最後に首位から陥落した横浜FMは11月初旬の中村俊輔の病気が誤算だった。俊輔の病気以降の4試合は1勝3敗。俊輔が機能しなければ、横浜FMの力は半減していた。
 
だけど、僕も今年のMVPは俊輔だと思う。最後こそコンディションが悪かったけれど、それまでの俊輔のプレーは、これまでのキャリアの中でもトップクラスだったのじゃないだろうか。俊輔1人を見ているだけでも楽しめる、そんなプレーを見せてくれていたよ。
 
ではベストチームは? 僕はC大阪を選ぶ。C大阪にはいつも驚かされるよ。香川真司に清武弘嗣、さらに乾貴士まで抜かれても、次々にタレントが出てくる。これだけ中心選手がいなくなっても楽しめるサッカーができるチームこそ賞賛にふさわしい。
 
最後に今年の「もっと頑張りま賞」は? それはJ1リーグの全チームだ。優勝した広島の勝点が63というのは低すぎる。本当は勝点70点以上の強さを見せてこそ、優勝にふさわしい。
 
これはどのチームも力が拮抗しているからとも言えるだろう。だけど、本当はどのチームも取りこぼしが多いから勝点が伸びないんだ。もっといい試合をしないと観客が減っていくぞ。来年のリーグにはそこを期待します。