ドルトに大敗を喫したシュトゥット酒井「彼らは本当にうまかった」

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 ブンデスリーガ第11節が1日に行われ、ドルトムントと日本代表DF酒井高徳の所属するシュトゥットガルトが対戦した。試合は、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがハットトリックを達成するなど、攻撃陣が爆発したドルトムントが6−1で勝利を収めている。

 ドルトムント戦にフル出場した酒井は、以下のように試合を振り返った。

―なかなか厳しい結果になったが?
「ちょっと、失点が軽すぎたかなと。人数を掛けてしまうことで、みんながボールに行ってしまうというか、人がいるからパスを出させないようにって感じで。後半の最初の失点もこぼれ球に対してCBの2人が行っていた。自分のラインが下がっていた部分もあったけど、クロスからのこぼれ球だったし、あそこでCBについて(ラインを)上げていくのは難しい。足が止まっていた部分もあったし、まぁ完全にボールが見えなかったんで。何が起こったかわからなくて、気付いたらレヴァンドフスキがボールを触っていた。そんなことに関係なく、ラインを上げないといけないと思ったし、セカンドボールの時ほどラインを上げることを意識しないといけないというところもあるし。簡単に失点してしまったという感想ですね」

―どういうプランだった?
「プレッシャーを掛けて(ボールを)取るっていうところからだったんですけど……うまいですね。前の人数の掛け方とポジショニングが良い意味で中途半端すぎて、つかみ切れなかった。取りどころがわからず、という感じだったので。やろうとしていたことができていた時間もあったけど、それがはまらなくなってきた時、うまく取り切れずに相手のリズムになってしまったかなというところがあります」

―それは彼らのうまさ?
「中盤は本当にうまかったですね。自分も右にいた時に、どう人をつかんでいいか全くわからなかったというか、食いついたら裏に行かれる気もするし、行かなかったらフリーで前を向かれるし。うまくサイドハーフとコミュニケーションを取ってやらなきゃいけなかったところもあるんですけど、それよりもいろんなところに(相手の)選手がいすぎて、気になりすぎて、プレッシャーに行けなかった。自分たちも取った後にリズムよく運べていたらカウンターもチャンスになっていたんですけど、やっぱり後半は取られ方がすごく悪かった。ボランチのバックパスが多いと厳しいですね。せっかく自分たちがトレーニングしてきている、SBのところにボランチが下りてきてそこから縦に、という攻撃をしているのに、ボランチがサイドに開いてボールが入った時にターンせず、そのままCBに返してしまったら真ん中がいなくなってしまう。ドルトムントはうまかったなと。シンプルにやるところはやるけど、いざという時はぱっとターンする」

―トップレベルとの差はまだまだ? それとも詰めていける?
「つなげる部分というのは、意識してできたところがあったのでそこは大丈夫だった思うし、攻撃もタイミングさえ合えばっていうのが結構ありました。何もできなかったというわけではなかったけど、やっぱり守備のところの相手のスピード感だったり、例えば人数の掛け方によってどういう対応をしなきゃいけないとかは考えなくてはいけないところだと思います。その辺の守備の判断力に差が出たかなと。ブロックを作るのか、プレスに行くのかというところをしっかりできればもっと違う形になったかなって思うけど、それでも自分のところでしっかり人に行けなかったというのはポジショニングだったり、判断が遅れたり、間違いがあったと思うし、その辺をしっかり詰めていきたいと思います」