韓国、米にミサイル大量購入の意思伝える 独自MD構築へ
複数の韓国メディアは27日、韓国政府が独自の韓国型ミサイル防衛(KAMD)システムの構築を進めるため、米国から大量のミサイルを購入する意思を示したと、米ワシントンの外交・軍事の消息筋の話として報じた。
記事によると、米国防総省傘下の国防安全保障協力局(DSCA)は、最近議会に提出した報告書で、韓国政府がATMと呼ばれるパトリオットミサイル112基と関連する装備や部品、軍需品などを購入できるかどうか打診してきたことを明らかにした。総販売額は4億400万ドル(約390億円)に上るという。
報告書は、取引が成立した場合、ミサイルの製造会社レイセオンと韓国政府が直接取引を行い、ATMを誘導型ミサイルに(GEM-T)にアップグレードできるとした。GEM-Tはレーダーの性能に優れ、弾道ミサイル、航空機、巡航ミサイルなどを撃墜することができる。
韓国メディアは、韓国政府が米国にミサイルの購入意思を示したことについて、「米国のミサイル防衛(MD)システムに入らず、独自の韓国型ミサイル防衛システムの構築を進める意思を明らかにさせたという点で、大きな意味を持つ」と伝えた。(編集担当:新川悠)